研究課題/領域番号 |
18H03531
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山下 富義 京都大学, 薬学研究科, 教授 (30243041)
|
研究分担者 |
樋口 ゆり子 京都大学, 薬学研究科, 准教授 (40402797)
宗 可奈子 京都大学, 薬学研究科, 助教 (50816684)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
|
キーワード | ドラッグデリバリーシステム / 細胞内標的指向化 / 糖鎖 / 小胞体 / 逆行性輸送 / ドラッグデリバリー |
研究成果の概要 |
中分子・高分子薬物は、治療標的に対する高活性と高選択性が期待されるが、細胞膜透過性は著しく制限されることが問題となる。本研究では、細胞内小胞が示す選別輸送を利用して、細胞外から標的となる細胞内小器官への輸送を可能とする薬物送達システムを開発した。脂質あるいはブロック共重合体で構成されるナノ粒子や低分子抗体を含むタンパク質を、シアリルルイスXなどの糖鎖リガンドで修飾することにより、小胞体や細胞質への輸送が促進され、生理活性物質による治療効果を高めることに成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞表面の形質膜で認識されて内在化された高分子や粒子はリソソーム分解経路に移行するが、本研究で開発した糖鎖リガンド修飾薬物デリバリーシステムは抗体医薬品等を安定に細胞内小器官に輸送する。抗体医薬品は細胞外あるいは細胞表面を標的とするものしか開発できなかった。一方、細胞内情報伝達の多くはタンパク質間相互作用により起こるが、これは低分子薬物では制御できないという問題もある。本システムにより低分子抗体等高分子物質を必要な部位に送達できれば様々な適用が可能となり、新しい医薬品の創製に貢献できると期待される。
|