研究課題/領域番号 |
18H03544
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
阪本 真弥 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (90157686)
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研究分担者 |
小玉 哲也 東北大学, 医工学研究科, 教授 (40271986)
宮澤 正顯 近畿大学, 医学部, 教授 (60167757)
伊藤 康一 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (70400299)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | リンパ節転移 / 精密診断 / 化学療法 / 超音波 / 早期診断 / リンパ行性薬剤送達法 |
研究成果の概要 |
転移初期リンパ節の精密診断法とリンパ行性薬剤送達法(LDDS)を用いた低侵襲な局所的化学療法の開発を目的とし,リンパ節転移マウスモデルを用いて実験を行った. その結果、マイクロCTによるリンパ洞造影法は,リンパ洞で増殖したがん細胞が上流リンパ節からの造影剤の流れを妨げることによって,造影剤の局所欠損を示し、臨床的N0状態の転移リンパ節診断の画像診断法として有用であることが明らかとなった.また,LDDSを用いた上流リンパ節への薬剤の至適注入速度は10~80 μL/minであること,LDDSを用いた抗がん剤の投与で臨床的N0状態の初期転移リンパ節に抗腫瘍効果がみられることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンパ節転移の有無は,患者の生命予後に大きく関与する.しかし,腫大する前の臨床的N0状態の初期のリンパ節転移を高精度に診断できる画像診断法は確立されていない.また,転移初期のリンパ節では腫瘍新生血管が形成されず, EPR効果にもとづく高分子薬剤治療の効果が期待できないことなどから,全身化学療法の奏効率には限界がある. 本研究は,転移初期段階のリンパ節を対象とした高精度な画像診断法,およびリンパ行性薬剤送達法(LDDS)を用いた新規化学療法の開発を目的とする.低侵襲,低コスト,奏効性の高い転移リンパ節治療が期待でき,高齢者や有病者,あるいは経済的に困窮している世界中のがん患者の救済に繋がる.
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