研究課題/領域番号 |
18H03563
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 熊本高等専門学校 |
研究代表者 |
清田 公保 熊本高等専門学校, 企画運営部, 教授 (80186353)
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研究分担者 |
石橋 孝昭 熊本高等専門学校, 電子情報システム工学系TEグループ, 准教授 (60455178)
伊藤 和之 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 自立支援局(研究所併任), 主任教官 (10501091)
藤澤 和子 大和大学, 保健医療学部, 教授 (30739420)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
12,610千円 (直接経費: 9,700千円、間接経費: 2,910千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 視覚障碍者 / 中途失明 / デジタルデバイド / スマート端末 / 画面読み上げ機能 / 読書き支援 / タブレット端末 / 音声読み上げ / 読み書き支援技術 / 視覚障害者 / 触読機能 |
研究成果の概要 |
中途視覚障害者の多くは、晴眼時には文書を見たりできていたため、スマート端末上に表示されている文書を直接なぞり読みできる環境(仮想的な触読)ができれば、2次元に配置されたテキスト文書を効率よく視覚障害者でも,高速に文字を斜め読みできるのではないかとの観点に立ち、指なぞりを下部分の画面上の文字を音声で読み上げるシステム「TouchTalker」を開発した。目隠しをした晴眼者5名の被験者に「TouchTalker」を使用した場合と、デジタル録音機器を使用した場合で、どちらがより速く欲しい情報を探し出せるか比較検証した結果、なぞり読み機能を使った方が時間が短くなっており、本機能の有効性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急な疾病や交通事故などが原因で突発的に失明の状態にさらされた視覚障害者は、何を頼りに文書情報を取り扱うことができるだろうか。本研究は、視覚情報を失った障害者が、デジタル録音機等を利用しなくても、「指なぞり」した場所にあるテキスト情報を自動音声で読み上げるスマート端末を実現した。タブレット画面上に表示された膨大なテキスト文書から,任意の画面上を「指なぞり」することにより当該位置にある文章を音声で読み上げる新機能を実装した”Touch Talker"を開発した。この機能の実現により、理療教育機関や鍼灸医療機関に就業を志す点字の修得が困難な中途視覚障害者の「読み書き」を支援することが可能となった。
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