研究課題/領域番号 |
18H03603
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
平井 松午 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 非常勤講師 (20156631)
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研究分担者 |
青山 宏夫 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構本部, 大学共同利用機関等の部局等, 理事 (00167222)
鳴海 邦匡 甲南大学, 文学部, 教授 (00420414)
杉本 史子 (山田史子) 東京大学, 史料編纂所, 教授 (10187669)
島津 美子 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (10523756)
酒井 一輔 聖心女子大学, 現代教養学部, 講師 (30823794)
小田 匡保 駒澤大学, 文学部, 教授 (70224243)
佐藤 賢一 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (90323873)
塚本 章宏 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (90608712)
早川 泰弘 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存科学研究センター, センター長 (20290869)
小野寺 淳 茨城大学, 教育学部, 教授 (90204263)
礒永 和貴 東亜大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (10201922)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
43,160千円 (直接経費: 33,200千円、間接経費: 9,960千円)
2021年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2020年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2019年度: 13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2018年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
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キーワード | 伊能図 / 伊能忠敬 / 非破壊調査 / 高精細画像データ / 地図学史 / 学際的研究 / GIS解析 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、伊能忠敬らが作製した大名家献上本伊能図や測量下図・定稿図(稿本)を対象に、高精細画像データや非破壊調査を用いて、料紙・彩色・針穴・記載内容について検証した。 この結果、献上本・控図・下図などで料紙の使い分けがなされたことや、献上本の地図・コンパスローズで顔料(彩色)の使用頻度が高いことが判明した。また、針穴の分析からは、測量時期における測量精度の違いや稿本と大名家献上本との関係性、伊能図の高度な作製技法が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の伊能図研究では、最終版伊能図の「大日本沿海輿地全図」を中心に紹介されてきたが、当科研では大名家献上本伊能図や測量下図・定稿図(稿本)を研究対象とし、それらの高精細画像データの分析や非破壊調査を通じて、伊能図の作製過程を初めて検証した学術的意義は大きい。 研究成果については、日本地理学会2022年春季学術大会シンポジウム「伊能図を検証する-伊能忠敬の地図作製-」の開催や、2冊の科研報告書『〈稿本・大名家本〉伊能図研究図録』・『伊能忠敬の地図作製-伊能図・シーボルト日本図を検証する』の刊行などを通じて公表できたことで、一定の社会的使命を果たすことができた。
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