研究課題/領域番号 |
18H03606
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
湖中 真哉 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (30275101)
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研究分担者 |
村尾 るみこ 総合地球環境学研究所, 研究部, 研究員 (10467425)
孫 暁剛 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (20402753)
波佐間 逸博 東洋大学, 社会学部, 教授 (20547997)
阪本 拓人 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40456182)
小川 さやか 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (40582656)
榎本 珠良 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 特任教授 (50770947)
太田 至 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 名誉教授 (60191938)
佐川 徹 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (70613579)
島田 剛 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任准教授 (90745572)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
43,810千円 (直接経費: 33,700千円、間接経費: 10,110千円)
2022年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2021年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2020年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2019年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2018年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | レジリエンス / 遊動民 / 国際開発 / 人道支援 / 遊牧民 / アフリカ / 牧畜民 / 紛争 / 開発 / 地域研究 / レジリアンス |
研究成果の概要 |
アフリカの遊動民社会は、現在、飢饉と飢餓、低強度紛争、気候変動等の多くの不確実要因を抱えており、それに対応した新たな人道支援と開発の理論構築が求められている。 本研究は、レジリエンス概念およびレジリエンス思考をアフリカ地域社会の現場から照射し、そこから批判的に考察することを通じて、レジリエンスへの「関係/脈絡論的アプローチ」という新たなアプローチを創造した。それは「レジリエンスは動詞である」という定言に要約される。このアプローチは、普遍的概念としてのレジリエンスを脱却し、この概念を現地の脈絡に着地させつつも、グローバルとローカルの二元論を乗り越え、関係性のダイナミックスとして捉え直すものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レジリアンス概念は、最重要概念のひとつである。しかし、日本におけるレジリアンスの研究は、欧米の動向を国内向けに紹介しただけのものが多く、理論的レビューおよび臨地調査成果をもとに、それを批判的に検討し、レジリアンスへのアプローチを新たに開拓することを試みた研究は少ない。 本研究では、従来のレジリエンス概念が、システム論、実体論、個人心理論に偏重してきたことを批判的に検討しながら、新しいレジリエンスへのアプローチとして、「関係/脈絡論的アプローチ」を創造した。それは、持続可能な国際開発や人道支援の実践において、レジリエンスが動詞であることを前提とした新しい理論と実践に貢献する意義があると考えられる。
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