研究課題/領域番号 |
18H03663
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
緑川 晶 中央大学, 文学部, 教授 (90421833)
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研究分担者 |
井手 正和 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 脳機能系障害研究部, 研究員 (00747991)
小山 慎一 筑波大学, 芸術系, 教授 (40420913)
岩木 直 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 副研究部門長 (70356525)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
36,790千円 (直接経費: 28,300千円、間接経費: 8,490千円)
2020年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
2019年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
2018年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
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キーワード | 感覚過敏 / 発達障害 / 自閉スペクトラム症 / 軽度認知機能障害 / 視線計測 / fMRI / MRS / 環境調整 / 過敏性 / 感覚ダイバーシティ / 認知症 / 高次脳機能障害 / 脳領域間神経結合 / 心理物理学 / 視覚的パターン / 時間分解能 / 不安 / 連続性 |
研究成果の概要 |
発達障害のみならず脳の器質的な障害において高い頻度で且つ様々な感覚領域で感覚の過敏性と鈍磨の問題が生じていることが明らかとなった。自閉スペクトラム症に対する脳機能研究からは、抑制の低下による過剰な興奮が背景にある可能性が示唆された。定型発達者における研究からは、恐怖症や依存症なども過敏性を基軸として理解できる可能性が示唆された。感覚の過敏性は環境の調整によって不快感が低減されることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感覚の過敏性は脳の機能的な障害である発達障害で生じることはこれまでも知られていたが、本研究からは脳の器質的な障害においても広範にかつ様々な感覚領域で生じることが明らかとなり、潜在的には多くの人々が感覚の過敏性に悩まされていると推測され、その理解とともに環境性などの対処が必要であると言える。また、これまで過敏性としては理解されていなかった恐怖症や依存症も過敏性を軸とすることで、その理解や対処についての端緒となると考えられる。
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