研究課題/領域番号 |
18H03665
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
和田 有史 立命館大学, 食マネジメント学部, 教授 (30366546)
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研究分担者 |
角谷 雄哉 大阪樟蔭女子大学, 健康栄養学部, 講師 (00815863)
小早川 達 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 上級主任研究員 (70357010)
鳴海 拓志 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 准教授 (70614353)
小林 正佳 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (80343218)
松原 和也 立命館大学, 食マネジメント学部, 助手 (00599516)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
44,330千円 (直接経費: 34,100千円、間接経費: 10,230千円)
2020年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2019年度: 14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
2018年度: 15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
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キーワード | 嗅覚 / 味覚 / 多感覚知覚 / バーチャルリアリティ / 嗅覚ディスプレイ / 呼吸 / 感覚間相互作用 / 食認知 / 食品認知 / 心理物理学 / 脳機能計測 |
研究成果の概要 |
我々は呼吸と匂いの相互作用を応用し、鼻孔チューブを介して呼気時と吸気時に匂いの提示を可能にする方法論を確立した。この方法では鼻腔内に匂い刺激を提示するための鼻孔チューブを設置し、チューブと鼻孔の隙間を塞いだ。参加者は本装置により吸気時と呼気時に提示される匂い刺激を一貫して感知することができた。この装置を用いた嗅覚による味覚増強を測定する課題を行った結果、味覚刺激後の呼気と味覚刺激前の吸気により、匂いによる味覚増強が誘導されることがわかった。この増強は、におい提示のタイミングを逆にした場合は観察されなかった。この現象は、体性感覚が味と匂いの相互作用に影響を与えるという仮説を支持するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鼻孔チューブを介して呼気時と吸気時に感知した匂いの提示を容易にする新しい方法論を確立した。この方法では鼻腔内に匂い刺激を提示するための鼻孔チューブを設置し、チューブと鼻孔の隙間を塞いだ。参加者は吸気時と呼気時に一貫してにおい刺激を感知することができた。すなわち後鼻腔経路の嗅覚と同様の経験をもたらす嗅覚刺激提示を鼻孔から行うことが可能になった。これはVR嗅覚デバイスの発展をもたらすだろう。また、嗅覚-味覚の組み合わせに関しては、提示刺激間の時間差の範囲によって、同時判断率の時間分布(特に、半値半幅)が変化することが分かった。これは多感覚の時間知覚に関わる新たな発見である。
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