研究課題/領域番号 |
18H03699
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分15:素粒子、原子核、宇宙物理学およびその関連分野
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
中 竜大 東邦大学, 理学部, 講師 (00608888)
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研究分担者 |
久下 謙一 千葉大学, アイソトープ実験施設, 名誉教授 (10125924)
佐藤 修 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 特任講師 (20377964)
田中 雅士 早稲田大学, 理工学術院, 准教授(任期付) (30545497)
吉田 斉 大阪大学, 理学研究科, 准教授 (60400230)
長尾 桂子 岡山理科大学, 理学部, 講師 (90707986)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
40,690千円 (直接経費: 31,300千円、間接経費: 9,390千円)
2021年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2019年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2018年度: 17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
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キーワード | 暗黒物質 / 超微粒子原子核乾板 / 中性子 / ナノトラッキング / 飛跡検出 / 方向感度検出 / 原子核乾板 / 超解像顕微鏡 |
研究成果の概要 |
本研究課題期間において、超微粒子原子核乾板(NIT)デバイスにおけるデバイスからデータ解析の一連のプロセスにおける実用化とその性能評価を行った。特に、地上での初の方向感度を持つ暗黒物質探索実験の実施、イタリア・グランサッソ研究所(LNGS)においてデバイス製造環境を構築し、低バックグラウンド環境での地下実験体制を構築した。地上実験において、10GeV/c2領域の暗黒物質の方向感度を含めた制限を初めて導出し、地下実験においては実験から解析までを実行できる一連の技術基盤の構築を行い、バックグラウンド含めた事象解析とその理解を進めた。また、中性子測定の実用化、さらに一連の技術に対する高度化を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、世界で唯一のナノスケールの空間分解能を有する飛跡検出デバイスの実用化と暗黒物質検出において、他の実験では測定されていない新たな情報を取得するための検出器の実用化を達成したことに学術的意義がある。また、中性子の測定や超高分解能イメージングデバイスとしての応用も広がり、新たな検出デバイスとしての可能性を広げるものである。これが"完全独自"の技術であることは、日本の学術業界においてその価値を示すうえで重要であるとともに、我々若手研究者の自由度を持った研究に対する選択肢の提供という意味でも意義がある。
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