研究課題/領域番号 |
18H03737
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 (2020-2021) 名古屋大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
富田 裕之 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (10435844)
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研究分担者 |
加古 真一郎 鹿児島大学, 理工学域工学系, 准教授 (60709624)
和田 章義 気象庁気象研究所, 台風・災害気象研究部, 室長 (20354475)
市川 香 九州大学, 応用力学研究所, 准教授 (40263959)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
35,230千円 (直接経費: 27,100千円、間接経費: 8,130千円)
2021年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2020年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2019年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2018年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
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キーワード | 台風 / 台風海洋相互作用 / 海面フラックス / 大気海洋相互作用 / 衛星リモートセンシング / リモートセンシング |
研究成果の概要 |
人工衛星観測に基づく台風時の海面熱フラックス推定手法が開発された。これにより、既存の全球推定プロダクトと比較して台風時の推定が大幅に改善した。推定に必要な海上大気比湿については、より台風中心に近い推定が可能となり、中心付近に水蒸気が集中する特徴をよく捉えることが可能となった。海上風は30 m/sを超えるような高風速を推定可能となった。独立した現場観測との比較から新たな手法の妥当性が確認された。これらの物理量の推定に基づき海面熱フラックスが計算され、台風海面フラックスデータセットが構築された。このデータセットにより、台風発生から消滅までの海面熱フラックスの変化を定量的に示すことが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
台風は時に人類社会に大きな影響を与える。台風のエネルギー源は海洋であり発生と発達には「海洋」の存在が重要な役割を果たす。従って、台風の発生・発達機構の理解や予報モデルの改良には台風に対する海洋の役割を正確に理解する必要がある。これまでの研究では、海洋の指標として「海水温」が用いられることが多かったが、より正確な関係の理解には、両者を直接的につなぐエネルギーの輸送量「海面フラックス」を指標として台風と海洋の関係を研究する必要がある。本研究では、これまでには困難であった台風時の海面フラックスの推定を可能とする手法を確立し、台風と海洋の関係を海面熱フラックスの観点から研究可能なデータを構築した。
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