研究課題
基盤研究(A)
予め外来DNAを金ナノ粒子に修飾することにより、ノロウイルスVLPsにDNA封入することに成功した。作製したVLPsを用いた室内実験の結果、凝集-沈澱処理でのノロウイルスの除去率はPMMoVと同程度であることが分かった。一方、実浄水場における調査の結果、凝集-沈殿-砂ろ過でのPMMoVの除去率は0.9~2.7 logであった。従って、実浄水場におけるノロウイルスの除去率も0.9~2.7 log程度であると推察された。
本研究で構築した手法は、いかなる「培養困難な水系ヒト感染性ウイルス」に対しても適用可能であるため、これまで浄水処理性を調べることができなかった他の多くの培養困難な水系ヒト感染ウイルスの浄水処理性の評価が可能となり、大きな波及効果が期待できる。本研究の成果は、実処理場の技術者にも大きなインパクトを与えるとともに、ウイルスの水道水質基準への組み込みについての議論にも大きく貢献する。
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Water Research
巻: 213 ページ: 118160-118160
10.1016/j.watres.2022.118160
巻: 186 ページ: 116409-116409
10.1016/j.watres.2020.116409