研究課題/領域番号 |
18H03823
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分25:社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川崎 昭如 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 教授 (00401696)
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研究分担者 |
森田 敦郎 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 教授 (20436596)
遠藤 環 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (30452288)
ヘンリー マイケル・ワード 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (80586371)
池内 幸司 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (90794834)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
42,120千円 (直接経費: 32,400千円、間接経費: 9,720千円)
2021年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2020年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2019年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2018年度: 12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
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キーワード | 水災害 / アジア / デルタ都市 / レジリエンス / 学際 / 学祭 / 水害 |
研究成果の概要 |
工学、人類学、経済学の学際チームにより、自然環境、インフラ、社会経済的構造の3つの問題系が交差する多次元モデルを探求した。レジリエンス概念の背後にある科学技術、社会の変化を明らかにし、その概念とコンピュータ・モデリングに基づく生態系の理解との密接な結びつき、そして生態学の個体群モデルや計算機科学の複雑適応系といった異なるモデルとの相互連接性も明らかにした。また、自然環境の変化により増大するハザードの物理量と脆弱性、レジリエンスの相互作用を解析し、インフラ整備を中心とした治水事業が洪水被害の軽減と住民の家計経済の向上に与える影響を評価する分析モデル等を開発し、治水・適応策を提言した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レジリエンスの概念を用いる工学、自然科学、政策等の分野において、その背景の深い理解は本概念を適切に用いるために欠かせない。モデリング手法とその背後の哲学によりレジリエンスの概念は独特の可能性と制限を有するため、その限界を考慮することは理論的な進展を図るための重要な学術基盤となりうる。また、リスクや脆弱性、社会的ネットワークという水災害レジリエンスの鍵概念についても事例研究に基づき整理したことで、複合危機が課題となる現代社会が危機対応を考える上で活用・応用可能な知見を提示したことは社会的に意義が大きい。また、世界的研究ネットワークを構築したことで、当該分野の継続的な学術発展が期待できる。
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