研究課題/領域番号 |
18H03837
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分26:材料工学およびその関連分野
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
鎌土 重晴 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (30152846)
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研究分担者 |
宮下 幸雄 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (00303181)
中田 大貴 長岡技術科学大学, 産学融合トップランナー養成センター, 産学融合特任講師 (80800573)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
46,150千円 (直接経費: 35,500千円、間接経費: 10,650千円)
2020年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2019年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 33,800千円 (直接経費: 26,000千円、間接経費: 7,800千円)
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キーワード | マグネシウム合金 / 展伸加工 / 機械的性質 / 室温成形性 / 結晶塑性シミュレーション / 電子顕微鏡 / 電子線後方散乱回折 / 集合組織 / 圧延加工 / 結晶粒径 / 異方性 / せん断帯 / プレス成形性 / ナノ・ミクロ組織 / Guinier Prestonゾーン / ミクロ組織 / 結晶塑性解析 |
研究成果の概要 |
結晶塑性シミュレーションや数値計算を援用したマグネシウム合金の変形メカニズム解明から、マグネシウム合金圧延材の高成形性化を可能とする組織設計指針を見出し、異方性のない優れた強度特性と高い室温張出し成形性を持つ新合金を開発した。また、電子線後方散乱回折法を駆使して開発合金の圧延プロセス中の組織形成メカニズム解明も行い、圧延加工中の動的再結晶の抑制およびせん断帯を起点とした静的再結晶がマグネシウム合金圧延材の集合組織制御に重要な役割を持つことを明らかにし、開発合金の高性能化を達成する最適加工熱処理条件も提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存マグネシウム合金は、室温プレス成形性が低く、自動車パネル材として使うことは困難と考えられていた。一方で、本研究では、マグネシウム合金の高成形性化を可能とする指針を提案し、その知見を基に新規高成形性材料の開発も進めた。開発合金は、良好な強度特性を有し、強度異方性も小さいことから、輸送機器の軽量化に大きく貢献できる材料と考えられる。また、本研究で解明した変形メカニズムや組織形成メカニズムは、マグネシウムの高性能化・組織制御に関する基盤的な知見であり、本研究の主な研究対象である圧延材に限定されず、新規押出材や鍛造材の開発に貢献できると考えられる。
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