研究課題/領域番号 |
18H03904
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分32:物理化学、機能物性化学およびその関連分野
|
研究機関 | 分子科学研究所 |
研究代表者 |
解良 聡 分子科学研究所, 光分子科学研究領域, 教授 (10334202)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
44,070千円 (直接経費: 33,900千円、間接経費: 10,170千円)
2020年度: 14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2019年度: 13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2018年度: 16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
|
キーワード | 有機半導体 / 電子フォノン相互作用 / 光電子分光 / シンクロトロン放射光 / 電子状態 / 表面界面物性 / 電荷輸送 / 準位接合 / 分子集合体 / 波動関数 |
研究成果の概要 |
高感度紫外光電子分光およびシンクロトロン放射光施設を利用した高分解能角度分解光電子分光実験により半導体機能が関与する分子薄膜表面・界面の電子状態研究を行った。有機・無機界面の弱いファンデルワールス相互作用による吸着構造と電子状態の相関について、各種分析法を駆使することにより精密に評価し、分子内の電子の局在性の点から機能や物性のメカニズムを議論した。特に次世代エネルギー変換材料として期待される有機無機ハイブリッド型のペロプスカイト結晶について、伝導帯電子の局在性を世界で初めて定量評価することに成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
機能分子関連の複雑な薄膜の集合構造を最適化することで物理現象を整理し、各種電子状態の精密計測に成功した。弱い相互作用やフォノン(分子振動)が電子の局在性に及ぼす影響を実験的に検出し、その重要性を見出すことに成功した。柔らかな物質系に対する既存の概念に基づく近似的な物理モデルを打破する必要性が明確になり、今後の理論的な発展や分子デバイスへの応用展開における設計指針を与える点で社会的貢献があった。
|