研究課題/領域番号 |
18H03917
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分35:高分子、有機材料およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
上垣外 正己 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (00273475)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
44,330千円 (直接経費: 34,100千円、間接経費: 10,230千円)
2020年度: 14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
2019年度: 14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
2018年度: 15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
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キーワード | ビニルモノマー / モノマー配列 / シークエンス / ラジカル付加 / 一分子付加 / メタセシス / チオール・エン / 異性化重合 / 高分子合成 / 高分子構造・物性 / 合成化学 / 有機工業化学 / 精密重合 |
研究成果の概要 |
合成高分子におけるモノマー配列制御、とくに連鎖的な重合機構で重合されるビニルモノマーの高度な配列制御は、高分子化学における究極の課題である。本研究では、まず原子移動ラジカル付加反応などによりビニルモノマーを1分子ずつ付加させ、定序配列オリゴマーを合成した。両末端にビニル基などの反応性部位を導入した後に、オレフィンメタセシス重合、チオール・エン重合、ラジカル異性化重合などにより高効率に連結することで、ポリマー主鎖にビニルモノマー配列が1分子単位で組み込まれた周期配列高分子の合成に成功した。さらに、立体構造や分子量の制御に加え、官能基を導入し、モノマー配列がポリマー物性に及ぼす影響を明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ビニルモノマー配列が1分子単位で精密に制御された周期配列高分子の合成が初めて可能となり、高分子化学における究極の課題の解決策を示したことは学術的に意義深い。さらに周期配列高分子に対して分子量と立体構造の制御も可能も可能となり、究極のビニルポリマーにさらに近づいたとして高く評価される。また、1分子単位でのビニルモノマー配列がポリマー物性に及ぼす影響がわかりつつあり、高分子構造と物性の研究にも波及効果が期待される。このような超精密制御ビニルポリマーの合成が可能となることで、高性能・高機能な次世代ビニルポリマーの発展につながり、工業的および社会的意義も大きいと考えられる。
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