研究課題
基盤研究(A)
本研究では独自に開発した化学的な蛋白質修飾法により、膜蛋白質の局在メカニズムを解析できる技術の開発に取り組んだ。成果の第一として、「PYPタグラベル化法」を応用し、Ⅱ型糖尿病に関与する膜蛋白質、グルコース輸送体GLUT4が糖鎖修飾により細胞膜に引き留める機構を調べた。第二として、「BLタグシステム」を用い、膜蛋白質を蛍光プローブで染め分け、蛋白質のリガンド刺激に対する動態解析に取り組んだ。加えて、BLタグシステムを改良し、新たなリガンド構造を用いたプローブを開発した。これらの化学プローブを用い、膜蛋白質の動態や蛋白質間相互作用の解析手法を供出した。
本研究成果によって、膜蛋白質が生きた細胞内でどのように振る舞うのかを調べるための道具を提供することが可能となった。例えば、膜蛋白質であるGLUT4の細胞膜に維持される機構はⅡ型糖尿病の発症に関与しており、相互作用に関わる蛋白質を検出する化学プローブはこの機構解明に大きく貢献できることが期待できる。また、がんや免疫応答に関与する受容体を蛍光ラベル化し、イメージングによって解析することで、これらの動態を生きた状態で可視化追跡することが可能となる。
すべて 2022 2021 2020 2019 2018
すべて 雑誌論文 (22件) (うち国際共著 9件、 査読あり 22件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 9件、 招待講演 10件) 図書 (1件) 産業財産権 (1件)
日本分子イメージング学会機関誌(JSMI Report)
巻: 15 ページ: 29-33
Biomedicines
巻: 9 号: 10 ページ: 1294-1294
10.3390/biomedicines9101294
Bone
巻: 152 ページ: 116095-116095
10.1016/j.bone.2021.116095
Bulletin of the Chemical Society of Japan
巻: 94 号: 6 ページ: 1690-1694
10.1246/bcsj.20210099
130008066557
Chemical Science
巻: 12 号: 10 ページ: 3437-3447
10.1039/d0sc04792a
Angewandte Chemie International Edition
巻: 60 号: 20 ページ: 11378-11383
10.1002/anie.202016684
巻: 12 号: 7 ページ: 2498-2503
10.1039/d0sc06551j
European Journal of Medicinal Chemistry
巻: 211 ページ: 113086-113086
10.1016/j.ejmech.2020.113086
eLife
巻: 9
10.7554/elife.61960
120006893984
International Journal of Nanomedicine
巻: 15 ページ: 7433-7450
10.2147/ijn.s257230
ACS Central Science
巻: 6 号: 10 ページ: 1813-1818
10.1021/acscentsci.0c00736
巻: 59 号: 47 ページ: 20996-21000
10.1002/anie.202006388
Bull Chem Soc Jpn.
巻: - 号: 7 ページ: 821-824
10.1246/bcsj.20200077
130007879560
Chembiochem
巻: 21 号: 5 ページ: 656-662
10.1002/cbic.201900568
Bioconjug Chem
巻: 31 号: 3 ページ: 577-583
10.1021/acs.bioconjchem.9b00696
巻: 5 号: 6 ページ: 1059-1066
10.1021/acscentsci.9b00220
Organic Letters
巻: 22 号: 1 ページ: 22-25
10.1021/acs.orglett.9b03568
巻: 58 号: 21 ページ: 6911-6915
10.1002/anie.201900465
Bioconjugate Chemistry
巻: 29 号: 5 ページ: 1720-1728
10.1021/acs.bioconjchem.8b00167
Chemical Communications
巻: 54 号: 83 ページ: 11785-11788
10.1039/c8cc05381b
巻: 57 号: 51 ページ: 16742-16747
10.1002/anie.201810363
J Am Chem Soc
巻: 140 号: 5 ページ: 1686-1690
10.1021/jacs.7b09713