研究課題/領域番号 |
18H03936
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
片山 佳樹 九州大学, 工学研究院, 教授 (70284528)
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研究分担者 |
馬場 英司 九州大学, 医学研究院, 教授 (00315475)
浅井 大輔 昭和薬科大学, 薬学部, 准教授 (10423485)
森 健 九州大学, 工学研究院, 准教授 (70335785)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
42,510千円 (直接経費: 32,700千円、間接経費: 9,810千円)
2020年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2019年度: 12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2018年度: 18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
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キーワード | 細胞膜抗原 / フローサイトメトリー / 蛍光分子プローブ / コンパニオン診断 / 酵素基質 / 分子プローブ / がん / がん診断 / 免疫組織化学 / 膜抗原 |
研究成果の概要 |
本研究では、がんコンパニオン診断を念頭に置いた細胞膜抗原の超高感度解析法の開発を実施した。当初は、加水分解酵素を抗体に標識し、当該酵素との反応により、水溶性から疎水性に変化する蛍光プローブを設計し、従来法に対し大きな感度向上を実現して低発現量の膜抗原の検出にも成功した。しかし、蓄積した色素が脱離し、他の細胞に移動する「色移り」が問題となった。種々の検討を経て、酵素反応により細胞透過性とタンパクへの反応性を獲得できる新しい蛍光プローブを開発して「色移り」の解決に成功し、コンパニオン診断に重要な膜抗原の検出にも成功した。また、ヒト細胞に内在活性を持たない酵素の探索にも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最近、細胞(できれば生細胞)の機能を詳細に分別する必要性が高まっている。その最も直接的な方法は、フローサイトメトリーによる膜抗原の検出であるが、細胞の自家蛍光のため大半の重要な膜抗原は発現量が足りずに検出できない現状がある。今回開発した手法は、その問題を解決できるものであり、がんコンパニオン診断はもちろん、再生医療における幹細胞の純化など、これまで未達成の技術におけるブレイクスルーとなることが来た出来る。また、これらの目的にはヒト細胞で存在しない活性の酵素が必要であるが、これまでこのような観点からの酵素化学は存在しなかった。今回の研究ではその糸口がつかめたと言える
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