研究課題/領域番号 |
18H03984
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
田口 英樹 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (40272710)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
44,330千円 (直接経費: 34,100千円、間接経費: 10,230千円)
2020年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2019年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2018年度: 15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
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キーワード | 翻訳 / リボソーム / 新生鎖 / 熱ショックタンパク質 / プロテオーム / セントラルドグマ / シャペロン / タンパク質フォールディング / 無細胞翻訳系 / プロテオミクス / RAN翻訳 / 非典型的翻訳 / 翻訳バイパス |
研究成果の概要 |
近年、我々の研究成果を含めて非典型的な翻訳が続々と明らかになってきており、翻訳周辺には未開の分野が拡がっていることがわかってきた。例えば、我々は、負電荷アミノ酸に富んだアミノ酸配列を翻訳する際にリボソームが不安定化され(Intrinsic ribosome destabilization: IRD)、結果として翻訳が途中終了する現象を世界に先んじて見出した。そこで本研究では、IRDや翻訳に共役したタンパク質フォールディングなどを中心とした翻訳ダイナミクス制御について、生化学、分子生物学、プロテオーム解析などを含めた包括的な解析を行い、重要な成果を多数得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンパク質はリボソームで翻訳され、合成されたポリペプチド鎖がフォールディングして機能を発現するというのが基本である。しかし近年、翻訳の周辺には未開拓の生物学が拡がっており、細胞内のタンパク質の世界に関して新たな視点が加わり始めている。特に、非典型的な翻訳や翻訳に共役したタンパク質フォールディングは十分理解されておらず、研究の方法論も確立していないことが多い。本研究では、私たちが見つけた現象や手法を追究するだけでなく、これまで待望されていた方法論の開発にも注力した。得られた成果は基礎研究として重要なだけでなく、有用タンパク質の生産、創薬や疾患の治療戦略などにもつながる。
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