研究課題
基盤研究(A)
抗体をはじめとするタンパク質は医薬品としての大きな可能性を有しているが、親水性が高く細胞膜を透過しないので、細胞内の疾病関連因子の活性調節に用いることは出来なかった。研究代表者らは、以前にこれを可能とするL17Eペプチドの作製に成功している。本研究では、L17Eの改良と新規ペプチドの開発を通して、L17Eの10倍以上の効率で細胞内にタンパク質を送達出来るペプチドの開発に成功した。また、新規マクロピノサイトーシス誘導ペプチドSN21ならびにその誘導体P4Aを見出し、溶血ペプチドL15とのコンジュゲーションにより、抗体やタンパク質等の高効率細胞内送達を達成した。
更なる導入効率の向上や導入法の検討により、疾病に関連する細胞機能の異常とその修復に関する糸口を明らかにする新しい手法の開発が期待される。さらにこの原理に従い、新しい治療法に結びつく可能性もある。また、効率的な細胞内送達を可能にする細胞の取込機序に関しての知見も得られた。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (15件) (うち国際共著 1件、 査読あり 15件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (19件) (うち国際学会 13件、 招待講演 18件) 産業財産権 (4件) (うち外国 2件)
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