研究課題/領域番号 |
18H04048
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山下 潤 京都大学, iPS細胞研究所, 教授 (50335288)
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研究分担者 |
佐藤 守俊 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (00323501)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
44,070千円 (直接経費: 33,900千円、間接経費: 10,170千円)
2020年度: 14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2019年度: 14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2018年度: 15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
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キーワード | ヒトiPS細胞 / 病態モデル病 / 病態解析 / 不整脈 / 3次元組織 / 病態モデル / 3次元組織 |
研究成果の概要 |
不整脈は、突然死の原因にもなり年間数万人がなくなっていると考えられます。そうした致死性の不整脈は、遺伝性の異常、心筋梗塞や心筋症などの心臓病、薬の副作用等がおもな原因ですが、実際に不整脈が起こる過程を細胞や組織を使って再現することはできませんでした。研究代表者らは最近、ヒトiPS細胞から心臓を作っている細胞群を誘導し、最小限の3D構造を作ることにより、TdPと呼ばれる致死性不整脈を再現することに成功しました。本課題では、さらに様々な致死性不整脈の再現を試み、心室細動に類似の状態を再現することに成功しました。病態の解明や治療法の開発、薬剤安全性試験などへの応用が期待されます。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの不整脈を培養下に再現し、病態を解析したり治療法を探索したりする方法はこれまでありませんでした。また薬剤安全性試験においても細胞を使って危険性を推測するにとどまっていました。本研究は、心筋細胞だけでなく、複数種類の心臓の細胞を誘導し、さらにそれを3次元的組織に作り上げることにより、実際の不整脈において起こっている病態生理に近い状態を作り出したものであり、世界初のTdPモデルさらには世界初の心室細動モデルとなる研究で、その学術的意義は大変に大きい。また突然死に至る致死性不整脈に対して種々の解析が可能となり将来の治療応用等社会的意義も非常に大きいと考えられます。
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