研究課題/領域番号 |
18H04064
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小川 修 京都大学, 医学研究科, 名誉教授 (90260611)
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研究分担者 |
赤松 秀輔 京都大学, 医学研究科, 准教授 (20767248)
山崎 俊成 京都大学, 医学研究科, 講師 (00607749)
齊藤 亮一 京都大学, 医学研究科, 助教 (30792270)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
44,330千円 (直接経費: 34,100千円、間接経費: 10,230千円)
2021年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2020年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
2019年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
2018年度: 15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
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キーワード | エクソソーム / 患者癌組織由来ゼノグラフト / 腎細胞癌 / 薬剤抵抗性 / 転移形成 / 前転移ニッチ / 腫瘍間質相互作用 / 泌尿器 / 癌 / 患者組織由来ゼノグラフト |
研究成果の概要 |
癌の薬剤抵抗性や転移形成に腫瘍間質相互作用の重要性が認識されつつあり、我々はそのメッセンジャーとしてエクソソームに着目した。薬剤抵抗性では、スニチニブ抵抗性腫瘍と感受性腫瘍でエクソソーム中のmiRNAのプロファイルが異なることは示せたが、薬剤抵抗性獲得機序の解明には至らなかった。転移形成では、骨指向性を高めた腎癌細胞株を樹立し、その培養上清から回収したエクソソームをマウスに投与したところ、時間依存性に骨髄の血管新生を促進し骨転移を増加させた。この作用にエクソソーム中のCD13が関わり、腎癌骨転移患者の腎腫瘍組織が分泌するエクソソームにおいてもCD13が増加し、また高い血管新生能を保持していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、エクソソームが時間依存性に腎癌骨転移の前転移ニッチを形成することが示された。また薬剤抵抗性腫瘍でエクソソーム中のmiRNAプロファイルは異なり、癌の薬剤抵抗性や転移形成の腫瘍間質相互作用にエクソソームが関わっていることが示唆された。 今回の研究成果により、転移や薬剤抵抗性機序の解明につながるのみならず、エクソソームを転移予測のバイオマーカーに用いたり、治療抵抗性克服の治療ターゲットとするなど、臨床応用につながることが期待される。
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