研究課題/領域番号 |
18H04083
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
増木 静江 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (70422699)
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研究分担者 |
森川 真悠子 信州大学, 先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所, 助教(特定雇用) (10596068)
能勢 博 信州大学, 医学部, 特任教授 (40128715)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
43,680千円 (直接経費: 33,600千円、間接経費: 10,080千円)
2020年度: 18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2019年度: 15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2018年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
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キーワード | 最高酸素摂取量 / 認知機能 / 脳血流 / 運動トレーニング / 乳製品 / インターバル速歩 |
研究成果の概要 |
本研究は、高齢者における、1)体力(最高酸素摂取量)の向上が脳血流を改善して認知機能を改善する、という仮説を検証し、2)これらの反応を高めるための効果的な「運動+栄養摂取」法を開発することを目的とした。 高齢者を対象に、自発運動開始時の脳循環応答と体力の関係について横断実験を行い、さらに運動+乳製品摂取の認知機能改善効果について8週間の介入実験を行った。 その結果、体力の高い者では運動開始時の脳血管の拡張度が高く、これに比例して心拍数が上昇すること、さらに、自転車運動トレーニング中の乳製品摂取は、体力上昇、脳血流改善を亢進して、認知機能を改善する可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、体力の向上が脳血流を増加させ、それが認知機能を改善すること、さらに、運動+乳製品摂取はこれらの効果を亢進させることを示唆する結果を得た点である。このように、運動による認知機能の改善効果とそれを高める栄養摂取法についてメカニズムも含めて詳細に検討した研究はこれまでなく、独自性と創造性を有する。 本研究の社会的意義は、認知症予防のため各個人が取り組むための具体的な方法を提示した点である。我が国は超高齢社会に突入し医療費抑制は解決すべき喫緊の課題である。本研究の結果に基づき、認知機能改善のための汎用性の高い運動+栄養摂取法が普及すれば、今後増加する医療費の高騰を抑制できる。
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