研究課題/領域番号 |
18H04107
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
峯松 信明 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (90273333)
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研究分担者 |
牧野 武彦 中央大学, 経済学部, 教授 (00269482)
山内 豊 創価大学, 教育学部, 教授 (30306245)
齋藤 大輔 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (40615150)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
40,560千円 (直接経費: 31,200千円、間接経費: 9,360千円)
2021年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
2020年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
2019年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2018年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | 外国語教育 / シャドーイング / 瞬時的了解度 / 定量的評価 / ポステリオグラム / 深層学習 / 音声認識 / 発音評価 / 瞬時的明瞭度 / 聴解モデリング / 瞬時的了解性 / 可解性と了解性 / 定量的計測 / 逆シャドーイング / 可解性 / 事後確率DTW / comprehensibility / 音素事後確率 |
研究成果の概要 |
外国語教育におけるシャドーイングはモデル音声を聴取しながら復唱させる,主として聴取力を向上させる訓練法である。シャドーイング音声は「聞こえた単語列を即座に音声化」したものであることに着眼し,このシャドーイングを評価者(母語話者)側に課した。そして,シャドー音声の崩れを聴取の崩れと解釈し,学習者音声のどこがどのくらい聞き取り易い/難いのか,すなわち,シャドー崩れの時系列データを通して瞬時了解度を計測する方法を提案した。約750名の日本人英語音声に対して言語背景の異なる三名の評価者にシャドーさせ,彼らの聴取崩れをモデル化し,任意英語音声に対する瞬時了解度を予測する技術を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
音声認識や音声合成に代表される音声技術を用いた外国語音声教育支援は,その多くが「発音」教育支援であり,「聴取」教育支援は極めて少ない。これは「聴取」している様子は音響的に計測できないため,そもそも音声技術の対象外として扱われてきたことに因る。本研究では,これまで研究対象とされてこなかった「聴取の崩れ」の音響的計測を可能にした。そして,数百名の日本人英語音声を評価者にシャドーさせることで,評価者の聴き淀みをモデル化し,新たな音声に対してどこで聴き淀むのかを予測する技術を構築した。このように本研究は学術的意義が高く,また,外国語音声(聴取)教育という,実用価値の高い分野に応用することができた。
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