研究課題/領域番号 |
18H04156
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分64:環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 |
研究代表者 |
桑江 朝比呂 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 港湾空港技術研究所, 領域長 (40359229)
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研究分担者 |
渡辺 謙太 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 港湾空港技術研究所, 主任研究官 (20725618)
梅澤 有 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (50442538)
堀 正和 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), グループ長 (50443370)
所 立樹 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球システム領域, 特別研究員 (70543859)
吉田 吾郎 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(長崎), 副部長 (40371968)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
44,070千円 (直接経費: 33,900千円、間接経費: 10,170千円)
2022年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2021年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2020年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2019年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2018年度: 15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
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キーワード | 二酸化炭素 / 一次生産者 / 植食動物 / 生態系サービス / トップダウン効果 |
研究成果の概要 |
浅海生態系では,水温,栄養塩濃度,光量などの外部環境が海草藻類や植物プランクトンといった一次生産者の現存量や生産速度を決定するとともに(ボトムアップ効果),植食動物による植食(トップダウン効果)にも強く影響を受ける.すなわち,大気-浅海生態系間のCO2ガス交換は,ボトムアップ効果とともに植食者を鍵とする食物網構造によっても決定づけられると考えられる.したがって本研究では,一次生産者の現存量と生産速度,そしてそそれらに影響を与える因子として植食動物に焦点を当て,現地調査と操作実験により食物網構造とCO2ガス交換過程の関連性を検討した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的には,食物網構造という生態学の中心的課題と,大気-生態系間CO2ガス交換という気候科学あるいは生物地球化学分野の重要プロセスとのリンクを「炭素のストックとフロー」という共通のプロセスから見直し,統一的な理解につなげる新たな学術分野の創出が期待される.社会的には,「CO2吸収や炭素貯留機能が高い生態系は,生産された有機物が難分解・難利用性で,上位栄養段階の動物消費者へのエネルギーや炭素フローが少なくなるのではないか」といった生態系サービスのトレードオフ効果や,「植食者の調整(磯焼け対策)による漁業生産の改善がCO2吸収にもつながる」といったシナジー効果についての展開が期待される.
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