研究課題/領域番号 |
18H04161
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐久間 一郎 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (50178597)
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研究分担者 |
芦原 貴司 滋賀医科大学, 情報総合センター, 教授 (80396259)
中沢 一雄 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (50198058)
山崎 正俊 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (30627328)
富井 直輝 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (00803602)
本荘 晴朗 名古屋大学, 環境医学研究所, 准教授 (70262912)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
44,460千円 (直接経費: 34,200千円、間接経費: 10,260千円)
2020年度: 14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
2019年度: 13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
2018年度: 16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
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キーワード | 不整脈 / 心房細動 / カテーテルアブレーション / 光学マッピング / スクロール / 生体制御・機能 / 位相解析 / 生体制御・治療 |
研究成果の概要 |
電極・光学マッピングの同時計測により,芦原らが開発したExTRa Mappingによる電極計測と光学計測結果の高い相同性を確認し,ExTRa Mappingの位相分散構造分析手法への有用性を確認した。Spiral Wave(SW)中心と心臓の境界間の線形領域の冷却により,SW中心を房室間溝に誘導し停止できることを,数値解析とウサギ心臓標本を用いた実験で示した。また数値解析により移動するSW中心には位相分散を生む位相不連続性が存在することを示し,理論的に位相分散の重要性を示した。さらに3次元心房モデルで洞結節からの興奮発生・伝播を数値解析で再現し,初期の発作性心房細動に類似する特徴を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国では心房細動に対する有効な治療法の開発が医療経済の観点からも求められる。発作性心房細動については肺静脈隔離術の普及によって治療成績が向上したが,心筋の特性変化を認める非発作性(持続性・長期持続性)心房細動患者に対する治療は未だ有効な手法がない。本研究では,位相分散解析という手法を用いた効果的除細動治療の実現に向けて,心筋冷却の効果解析によりその基本概念を確認した。また基礎研究での知見を臨床につなげるために,光学マッピングと電極マッピングとの関連性を明らかにした。研究成果は心臓細動中に発生する渦巻き型旋回興奮波(Spiral Wave)の停止戦略を考えるための重要な知見を与えている。
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