研究課題/領域番号 |
18H05222
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
大区分B
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山本 智 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80182624)
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研究分担者 |
大屋 瑶子 京都大学, 基礎物理学研究所, 講師 (00813908)
坂井 南美 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 主任研究員 (70533553)
相川 祐理 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (40324909)
花輪 知幸 千葉大学, 先進科学センター, 特任教授 (50172953)
廣田 朋也 国立天文台, 水沢VLBI観測所, 准教授 (10325764)
酒井 剛 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (20469604)
渡邉 祥正 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (20586929)
前澤 裕之 大阪公立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (00377780)
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研究期間 (年度) |
2018-06-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
187,850千円 (直接経費: 144,500千円、間接経費: 43,350千円)
2022年度: 32,240千円 (直接経費: 24,800千円、間接経費: 7,440千円)
2021年度: 32,240千円 (直接経費: 24,800千円、間接経費: 7,440千円)
2020年度: 39,390千円 (直接経費: 30,300千円、間接経費: 9,090千円)
2019年度: 51,740千円 (直接経費: 39,800千円、間接経費: 11,940千円)
2018年度: 32,240千円 (直接経費: 24,800千円、間接経費: 7,440千円)
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キーワード | 星形成 / 惑星系形成 / 星間物質 / 電波天文学 / 星間化学 |
研究成果の概要 |
原始星円盤の構造と化学組成をアルマ望遠鏡による分子スペクトル線観測で研究した。十数個の天体の観測から、飽和有機分子に富むホットコリノ化学を示す天体が約半数を占める一方、飽和不飽和を問わず有機分子がほとんど見られない天体も存在することを示した。その結果をもとに、原始星天体の化学的多様性の全貌を、有機分子を軸として確立した。また、原始星円盤形成において降着衝撃波が発生し、化学組成に大きな影響を与えていることを高分解能観測で示した。さらに、実験室で分子スペクトル線の周波数と強度を精密測定するために放射型サブミリ波分光計を開発し、メタノールとその同位体種の測定を行い観測データの解析に資した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、原始星円盤に化学的多様性があり、それが4つの類型に分類できることを観測的に明らかにした。原始星円盤の化学組成は惑星系への化学進化の初期条件となる。本研究の結果は、物理的に同じような惑星系が形成されたとしても異なる化学的特徴を持ち得ることを示しており、我々の太陽系の起源の理解において重要な意義がある。また、原始星円盤の化学組成は過去の星形成履歴や環境を反映していることから、星形成研究にも新しい方法論を提示した。 本研究の結果は、我々が済む太陽系の価値、さらには地球環境の価値を、宇宙的視野で改めて示すもので、その理解を通して私たちの自然観や社会活動に間接的な影響を与えるものと考える。
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評価記号 |
事後評価所見 (区分)
A: 研究領域の設定目的に照らして、期待どおりの成果があった
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評価記号 |
中間評価所見 (区分)
A: 研究領域の設定目的に照らして、期待どおりの進展が認められる
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