研究課題/領域番号 |
18H05224
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
大区分B
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鍵 裕之 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (70233666)
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研究分担者 |
小松 一生 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (50541942)
青木 勝敏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 客員共同研究員 (30356331)
佐野 亜沙美 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 J-PARCセンター, 研究主幹 (30547104)
柿澤 翔 公益財団法人高輝度光科学研究センター, 回折・散乱推進室, テニュアトラック研究員 (10846819)
飯塚 理子 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 客員共同研究員 (80632413)
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研究期間 (年度) |
2018-06-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
193,050千円 (直接経費: 148,500千円、間接経費: 44,550千円)
2022年度: 17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2019年度: 74,750千円 (直接経費: 57,500千円、間接経費: 17,250千円)
2018年度: 66,430千円 (直接経費: 51,100千円、間接経費: 15,330千円)
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キーワード | 水素 / 中性子回折 / 高圧 / 鉄水素化物 / 氷 / 地球深部 / 惑星深部 / 地球内部 / 高圧下中性子回折 / 塩水和物 / 地球 / 惑星 |
研究成果の概要 |
高圧下での中性子回折実験の手法開発を進めながら、地球内部に存在しうる含水鉱物、地球中心核を構成する鉄中の水素、氷惑星を構成する氷の構造や性質を解き明かすことに成功した。特に他の手法では解き明かすことができない水素原子の位置を解明することにより、新たな氷の多形の発見、地球核の化学組成に制限を加えうる鉄の水素誘起体積膨張率の解明、地球内部を構成する鉱物の変形機構などに制限を加えうる水素結合の圧力応答と言った問題に新たな解答を与えることができた。地球惑星科学における水素の物質科学という学問を樹立できたとも言っても過言ではない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた研究成果の学術的意義はきわめて大きい。地表から最も遠い地球核の化学組成は鉄を主成分としており、何らかの軽元素が含まれることが古くから指摘されているが、具体的な化学組成は未解明である。本研究成果は地球核の化学組成に大きな制限を加えることになるだろう。また、新たな氷の多形の発見は、水という我々にとって最も身近な物質にもまだまだ解明されていない問題があると言うことを世の中に示すことができた。この研究成果は一般の方にも興味をもたれており、社会的な意義も大きい。
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評価記号 |
中間評価所見 (区分)
A: 研究領域の設定目的に照らして、期待どおりの進展が認められる
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