研究課題/領域番号 |
18H05226
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
大区分B
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
飯嶋 徹 名古屋大学, 素粒子宇宙起源研究所, 教授 (80270396)
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研究分担者 |
早坂 圭司 新潟大学, 自然科学系, 教授 (40377966)
角野 秀一 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (70376698)
三部 勉 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (80536938)
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研究期間 (年度) |
2018-06-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
191,620千円 (直接経費: 147,400千円、間接経費: 44,220千円)
2022年度: 28,470千円 (直接経費: 21,900千円、間接経費: 6,570千円)
2021年度: 24,700千円 (直接経費: 19,000千円、間接経費: 5,700千円)
2020年度: 48,620千円 (直接経費: 37,400千円、間接経費: 11,220千円)
2019年度: 36,790千円 (直接経費: 28,300千円、間接経費: 8,490千円)
2018年度: 53,040千円 (直接経費: 40,800千円、間接経費: 12,240千円)
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キーワード | 素粒子実験 / レプトン / 加速器 / 粒子測定技術 / 素粒子物理学 / 対称性の破れ / フレーバー物理 / 異常磁気能率 / 粒子識別装置 / ビッグデータ / 粒子測定器 / 電子-陽電子 / 電子・陽電子 |
研究成果の概要 |
SuperKEKB/Belle IIにおけるB中間子やタウレプトンの崩壊、およびJ-PARCにおけるミューオンg-2/EDMの精密検証による新物理発見を目指した研究を進めた。Belle IIの初期データからB中間子の弱崩壊におけるレプトン普遍性の検証や、g-2理論値のインプットとなる電子-陽電子衝突断面積の結果を獲得した。我々の独自アイデアによるTOPカウンターとエアロジェルRICH検出器の性能確立を達成し、更なる性能の改良のための新型光センサーの開発や導入を進めた。J-PARC実験に向けては、Belle II実験の技術を応用した超低速ミューオン源の開発やビームモニターの開発を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界中で標準理論を超える新物理の探究が進むなか、B崩壊におけるレプトン普遍性やミューオンg-2の理論予言値からの乖離は、「フレーバーアノマリー」と呼ばれる喫緊の課題であり、本研究は、この課題解決に向けた重要なステップとなる。Belle II実験では、初期データながらも先行実験に匹敵する精度の結果が得られ、今後のデータ蓄積により高精度測定が可能なことを示した。確立された粒子識別装置に関連する技術は、新しいトレンドとして他実験での使用が検討されている。本研究による冷却ミューオン源とビームモニタの開発や他の科研費等で進めた研究によって、J-PARCミューオンg-2/EDMの実施が大きく前進した。
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評価記号 |
事後評価所見 (区分)
A-: 研究領域の設定目的に照らして、概ね期待どおりの成果があったが、一部に遅れが認められた
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評価記号 |
中間評価所見 (区分)
A: 研究領域の設定目的に照らして、期待どおりの進展が認められる
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