研究課題/領域番号 |
18H05270
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
大区分G
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
上田 泰己 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (20373277)
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研究分担者 |
大出 晃士 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (40612122)
清成 寛 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (40721048)
山田 陸裕 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 上級研究員 (90469924)
史 蕭逸 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (40803656)
洲崎 悦生 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (10444803)
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研究期間 (年度) |
2018-06-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
200,330千円 (直接経費: 154,100千円、間接経費: 46,230千円)
2022年度: 18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2021年度: 19,370千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 4,470千円)
2020年度: 19,890千円 (直接経費: 15,300千円、間接経費: 4,590千円)
2019年度: 19,890千円 (直接経費: 15,300千円、間接経費: 4,590千円)
2018年度: 122,590千円 (直接経費: 94,300千円、間接経費: 28,290千円)
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キーワード | 可逆的リン酸化 / 振動子 / 概日時計 / CKI / 変異マウス作製 |
研究成果の概要 |
我々は転写フィードバックループの核心を担う転写抑制因子複合体をリン酸化修飾するCKIδ/εの活性が概日時計周期長制御に決定的な役割を果たすことを明らかにしてきた。本研究では、特にCKIδ/εが逆反応である脱リン酸化反応も高効率に触媒することに着目し、脱リン酸化活性の制御機構解析を通じて、可逆的リン酸化サイクルが哺乳類概日時計の制御に重要であるか検証した。その結果、CKIδ/εの脱リン酸化活性に影響を与えるリン酸化基質ペプチドの存在を試験管内生化学実験から見出し、また、その基質ペプチドが由来するタンパク質領域が概日時計の周期長制御に重要であることをマウス個体レベルの表現型解析から見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CKIδ/εの脱リン酸化反応効率に影響を与えるリン酸化基質ペプチドが個体レベルでの行動リズム制御にも重要であることが示され、CKIδ/εの脱リン酸化活性が機能的な意義を有することが示唆された。哺乳類概日時計の発振を担うかもしれない、可逆的リン酸化サイクルの同定に向けた重要な一歩である。さらに、可逆的リン酸化数理モデルに由来するカオス構造の発見や、後天的な概日時計因子の発現によるマウス行動リズムの再構成系など、哺乳類概日時計の動作モデルを、旧来支配的であった転写翻訳ネットワークに基づく理解から、可逆的リン酸化モデルに基づく理解と制御に当該分野をシフトさせる基盤的な知見となると期待される。
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評価記号 |
事後評価所見 (区分)
A: 研究領域の設定目的に照らして、期待どおりの成果があった
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評価記号 |
中間評価所見 (区分)
A: 研究領域の設定目的に照らして、期待どおりの進展が認められる
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