研究課題/領域番号 |
18H05271
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
大区分G
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
泊 幸秀 東京大学, 定量生命科学研究所, 教授 (90447368)
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研究分担者 |
中川 真一 北海道大学, 薬学研究院, 教授 (50324679)
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研究期間 (年度) |
2018-06-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
193,570千円 (直接経費: 148,900千円、間接経費: 44,670千円)
2022年度: 32,370千円 (直接経費: 24,900千円、間接経費: 7,470千円)
2021年度: 32,370千円 (直接経費: 24,900千円、間接経費: 7,470千円)
2020年度: 32,370千円 (直接経費: 24,900千円、間接経費: 7,470千円)
2019年度: 51,350千円 (直接経費: 39,500千円、間接経費: 11,850千円)
2018年度: 45,110千円 (直接経費: 34,700千円、間接経費: 10,410千円)
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キーワード | piRNA / PIWI-interacting RNA / 反応場 / RNAサイレンシング / PIWI / 小分子RNA / GTSF1 / 細胞内構造体 / nuage / P-body / ミトコンドリア / Zucchini / Trimmer |
研究成果の概要 |
piRNA が機能する「反応場」を、正しく活性のある形で試験管内に取り出し、そこで起こる生化学反応を詳細に解析するとともに、生物情報学を駆使することによってその反応の背後にある「ルール」を上手く抽出するという独自のアプローチによって、ミトコンドリア外膜上で起こるpiRNA前駆体から成熟体への生合成過程の分子メカニズムを解明した。また、カイコにおける新たなpiRNA反応場を発見し、その生物学的意義を明らかにした。さらには、piRNA生合成を大きく加速させる新規補助因子を発見した。また、piRNAが作られるゲノム領域である「piRNAクラスター」の詳細な性状解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
piRNAが機能する「反応場」を、正しく活性のある形で試験管内に取り出し、piRNAがはたらくまさにその「現場」を丁寧に素過程に分けて生化学的に解析するとともに、その結果を生物情報学的に検証しさらに発展させることによって、これまでにモデルに過ぎなかったpiRNAの成熟過程の分子メカニズムを正確に明らかにすることに成功した。また、これまでは、基本的には触媒作用を持つ酵素によってのみ再構成され理解されてきた生化学系に、「反応場」という観点を取り入れたことは、piRNA経路だけにとどまらず、細胞内の反応場に依存する他の様々な経路に広く適応可能であり、大きな波及効果を生み出すと考えられる。
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評価記号 |
事後評価所見 (区分)
A+: 研究領域の設定目的に照らして、期待以上の成果があった
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評価記号 |
中間評価所見 (区分)
A: 研究領域の設定目的に照らして、期待どおりの進展が認められる
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