研究課題/領域番号 |
18H06237
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
水野 礼 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (30829487)
|
研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 直腸癌 / 縫合不全 / NSAIDs / PGE2 / EP4 / 好中球 |
研究実績の概要 |
直腸癌術後早期のNSAIDs投与は、鎮痛効果や患者の早期離床を促す一方で、縫合不全の発生率を上昇させることが知られている。また、これまでの報告から、吻合部周囲に浸潤する好中球が縫合不全を引き起こす可能性を示唆されている。申請者は以前、NSAIDsによるProstaglandin E2(PGE2)/EP4シグナルの抑制が好中球の遊走を活性化することを報告した。そこで、本研究では、NSAIDsによる術後縫合不全に、NSAIDsによるPGE2/EP4シグナルの抑制が関与しているという仮説を立て、その可能性について検討を行った。本研究では、直腸切除および吻合を行った直腸手術モデルマウスを用いて解析を行った。直腸手術後にNSAIDs単独投与を行ったマウスでは、PBS投与群に比べ、吻合部周囲に著明な好中球の浸潤を認めた。一方、NSAIDsにEP4 agonistを投与すると、好中球の浸潤の程度は軽減した。EP4 antagonistの投与も同様に、好中球浸潤を促進した。一方、吻合部強度の指標であるBursting pressureは、NSAIDs単独投与群、EP4 antagonist投与群では優位に低下し、NSAIDs+EP4 agonist投与群で上昇を認めた。この結果は、EP4シグナルの活性化が、好中球遊走を抑制し、吻合部強度の上昇に寄与する可能性を示唆した。以上より、NSAIDs縫合不全の予防には、EP4 agonistの併用が有用であるという可能性が示唆された。今後、臨床応用に向け、さらなる詳細な解析が必要であると考える。
|
現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|