研究課題/領域番号 |
18H06484
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1002:人間情報学、応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
永野 茜 同志社大学, 研究開発推進機構, 助教 (50823019)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 心的表象操作 / 物理的因果理解 / 道具使用 / 比較認知科学 / 進化 |
研究実績の概要 |
コモンリスザル4個体を対象に道具使用課題を実施することで,コモンリスザルとラットの物理的因果理解能力の直接的な比較検討を行った。道具使用課題として,Brown-Norwayラットを対象に実施された課題(Nagano & Aoyama, 2017)をリスザル用に改変したものを用いた。具体的には,餌報酬に対する動機づけ低下を防ぐために試行数を減らし,リスザルの体サイズに合わせて装置を作製し直した。ラット用課題の訓練およびテストに加えて,新たに考案した1つのテストを実施した。2018年度は主に実験装置の作製と予備訓練を実施し,主に2019年度に本実験を実施した。 まず,訓練では,引き寄せるだけで餌が獲得できる正解フック型道具と,引き寄せても餌がフックの外側にあるために餌を獲得できない不正解フック型道具のうち正解フックを選択できるようになるまで訓練を行った。その後,ラットと同様に3つのテスト(テスト1・2・3)を,今回,新たに考案した1つのテスト(テスト4)を1日間ずつ実施した。テスト1とテスト2では,引き寄せるだけで餌が獲得できる熊手(機能的熊手)と,熊手の板と水平面の間に隙間があるために,熊手を引き寄せても餌が熊手の板の下を通り抜けてしまい,餌を獲得できない熊手(非機能的熊手)のうち一方を選択させた。テスト3では道具の機能と見た目に矛盾がある2つの熊手間の選択を,テスト4では,テスト3で提示したものと材質は類似しているが道具の機能と見た目に矛盾がない2つの熊手間の選択を行わせた。 その結果,テスト1とテスト2では,いずれの被験体も機能的熊手を選択できず,テスト3・4から,ラットとは異なり,餌の背後には道具の一部分がないように見える選択肢を選択する傾向が見られた。実験を通して,ラットの心的表象操作との直接的な比較検討が可能なリスザル用道具使用課題が開発された。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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