研究課題/領域番号 |
18J00402
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
西田 彰一 京都産業大学, 法学部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 政治教育 / 水野錬太郎 / 政治教育協会 / 日本体操/皇国運動 / 普選壇 / 名古屋新聞 / オンライン授業 / 小山松寿 / 国体論 / 筧克彦 / 守屋栄夫 / 政治教育論 / 五か条の御誓文 / 普通選挙運動 / 誓の御柱 |
研究実績の概要 |
本年度の主な取り組みは、①昨年度執筆した筧克彦に関する著作を踏まえた単著論文の執筆、②普通選挙法成立後の普選の普及運動についての研究、③オンライン授業に関する実践事例のとりまとめである。 その①では、拙著『躍動する「国体」――筧克彦の思想と活動』を補完する論文を執筆した。まず「やまとばたらき」(皇国運動/日本体操)と呼ばれる体操がどのようにその効用が語られ、普及したのかについて検討した。筧が考案した「やまとばたらき」は、第一次世界大戦後における社会主義の流行などに対して、「皇国精神の発揚」によって対抗することを目論んだ運動であり、当時流行していたスウェーデン式体操や当時の近代医学の知見を引用するという近代的な装いを用いて、天皇と国民が一心同体であるということを強調した一種の社会教育であったことを明らかにした。 さらに、筧の主著のひとつである『皇国行政法』を検討した。筧は本書において、官僚の節度ある行政機構の運営を論じ、さらにその実現のために、天皇への宗教的帰依とその帰属意識を深めるための神社参拝を奨励していたことを明らかにした。 ②では、まず名古屋新聞(現在の中日新聞)の〈政治教育〉普及運動を論文集に寄稿した。次に水野錬太郎の政治教育協会の歴史的意義について研究報告を行った。この政治教育協会は、政局に翻弄されうまくいかなかったものの、水野の〈政治教育〉論は、選挙の具体的手続きの普及や意義を重視した実践的な議論であり、戦前日本、特に大正末期から昭和初期の〈政治教育〉の幅の広さを予見させるものとなった。 ③では、コロナ禍におけるオンライン授業の検討として、教育実践に取り組んだ。この実践で、新しく他分野の研究者とも今後の教育の在り方について検討し合う場を設けることができた。この経験はコロナ禍での大学教育及び社会教育(政治教育)や、アフターコロナでの教育実践を考えるきっかけとなった。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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