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日本古代の仏教儀礼と国家―東部ユーラシア史の視点から―

研究課題

研究課題/領域番号 18J00560
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 日本史
研究機関東北大学

研究代表者

内田 敦士  東北大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2018-04-25 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード道教 / 中元節 / 仏像 / 追善 / 仏教経典 / 義浄 / インド / 中国 / 平安時代 / 宮廷社会 / 灌仏会 / 清涼殿 / 南海寄帰内法伝 / 大宋僧史略 / 百済寺院 / 仏舎利 / 御斎会 / 一切経 / 勘経 / 正倉院文書 / 称徳 / 法会 / 仏誕会 / 盂蘭盆会
研究実績の概要

(1)インド・中国・日本における灌仏の意義
灌仏会は、毎年4月8日、釈迦の仏像に香水を灌ぎ、釈迦の誕生を祝う仏教儀礼である。今年度は、前年度までの研究を踏まえて、中国僧侶である義浄がインドの灌仏について記した『南海寄帰内法伝』を中心に分析を行った。その結果、『南海寄帰内法伝』に描かれる灌仏は日常的な釈迦への奉仕であって、釈迦の誕生と密接に関わらない可能性があることが判明した。また、この背景には、インドと中国・日本の仏像観の違いがあると推測した。以上の成果は、川内古代史研究会で報告した。

(2)盂蘭盆会の日中比較
盂蘭盆会は、毎年7月15日(安居の最終日)、僧侶たちに食事供養を行う儀礼である。主に祖先の追善のために行われる。中国で盛んに行われ、遅くとも7世紀の初めには日本でも行われるようになった。特に日本古代の盂蘭盆会は、4月8日の仏誕会(灌仏会)とともに、国家統合に関係する儀礼として注目されている。日本古代国家はどのように盂蘭盆会を受容したのかという問題を考えるための基礎的な作業として、中国と日本の盂蘭盆会の比較を行った。先行研究では共通点が強調されることが多いが、相違点にも注目すべきであることが明確になった。特に中国の盂蘭盆会は、道教の中元節と融合しているため、道教経典や道教儀礼の分析が不可欠であることを強調し、供物の内容や儀礼の公開性についても考察を加えた。以上の成果は、日韓古代比較宗教史国際シンポジウムと若手研究者報告会で報告した。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2021 2020 2019 2018

すべて 学会発表 (9件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] 宮都における盂蘭盆会の日中比較2021

    • 著者名/発表者名
      内田敦士
    • 学会等名
      日韓古代比較宗教史国際シンポジウムと若手研究者報告会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 『南海寄帰内法伝』にみる灌仏の意義2020

    • 著者名/発表者名
      内田敦士
    • 学会等名
      川内古代史研究会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 日本古代の灌仏会―平安時代の御灌仏を中心に―2019

    • 著者名/発表者名
      内田敦士
    • 学会等名
      川内古代史研究会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 日本古代の灌仏会2019

    • 著者名/発表者名
      内田敦士
    • 学会等名
      国史談話会大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 百済寺院と仏舎利2019

    • 著者名/発表者名
      内田敦士
    • 学会等名
      朝鮮史研究会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 日本古代の灌仏会とその源流2019

    • 著者名/発表者名
      内田敦士
    • 学会等名
      第3回 東北大学-南開大学 学術交流会 国際日本学フォーラム
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 道鏡とインドの灌仏2019

    • 著者名/発表者名
      内田敦士
    • 学会等名
      川内古代史研究会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 称徳朝仏教の再検討2018

    • 著者名/発表者名
      内田敦士
    • 学会等名
      仙台古代史懇話会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 称徳朝の仏教改革―御斎会の創始と疏の勘経を中心に―2018

    • 著者名/発表者名
      内田敦士
    • 学会等名
      仏教史学会学術大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2018-05-01   更新日: 2024-03-26  

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