研究課題/領域番号 |
18J00693
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
成田 千尋 同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 沖韓関係 / 韓国人慰霊塔 / 在沖コリアン / 沖縄返還 / 沖縄戦 / 在沖韓国領事館 / アジア民族反共連盟(APACL) / 冷戦体制 / 蔡璋 / 朝鮮人「軍夫」 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、第二次世界大戦前後に朝鮮半島出身者が沖縄に定住し、社会から忘却され、沖縄返還が実現に至る過程で発見されるまでの経緯について、冷戦体制下における米国の沖縄の排他的統治が韓国と沖縄の関係に与えた影響に焦点を当て、明らかにすることである。2020年度は、以下のような研究を実施した。
①韓国政府が1975年に沖縄県に韓国人慰霊塔を建立した意図及び経緯について、韓国の外交文書に加え、慰霊塔建立に関わった個人や韓国民団などの動向についても新聞や関連文書をもとに検討し、成果を2020年7月の朝鮮史研究会関西部会7月例会で報告した。成果の一部は、沖本富貴子『沖縄戦に動員された朝鮮人―軍人・軍属を中心にして―』(アジェンダ・プロジェクト、2020年)に寄稿し、さらに2021年3月に同志社コリア研究叢書4『植民地主義、冷戦から考える日韓関係』に論文として発表した。
②在沖コリアンの起源や戦後の状況については直接言及できなかったが、2018年に提出した博士論文を、採用期間中に得た新たな知見や問題意識に基づいてまとめ直し、その過程で概要を2020年9月のThe AAS in Asia2020において発表した。さらに、同年12月に『沖縄返還と東アジア冷戦体制―琉球/沖縄の帰属・基地問題の変容』(人文書院、2020年)として出版した。同書の韓国語版の出版も予定されているため、翻訳文の確認や写真の収集作業なども行った。当年度の課題であった在沖コリアンの起源については、COVID-19の影響により、予定していた調査を実施することが不可能となり、収集済み史料やインターネットを通して収集可能な史料の調査・分析、国会図書館関西館等での資料調査を実施したが、今年度の課題は十分に進展させることができなかった。しかし、韓国語版の序文に調査結果を反映させ、より充実した内容にすることを目指している。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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