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精神障がい者の多元的社会的包摂に対する支持要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18J00979
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 社会学
研究機関京都大学

研究代表者

樋口 麻里  京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2018-04-25 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード自殺 / 精神障がい / 社会的排除
研究実績の概要

今年度は、うつ病や統合失調症といった精神障がい者の社会的包摂の過程で問題となる自殺のリスクについて、国内ではどのようなサポートがあるのか、また実際にサポートを行っている人々が抱えている困難について、医療福祉・教育・法律の専門職の方(自死遺族の方を含む)を対象としたインタビュー調査データの分析を行った。調査からは、主に次のことが明らかになった。精神障がいをもち自殺未遂を繰り返す人への継続的支援が不足していること、精神医療の主要疾患である統合失調症を発症する年齢にさしかかる大学生では、教職員と学内の医療専門職との連携が不足しており、学生の危機的状況を把握しにくいといったことが、支援を行う専門職が直面している状況としてあげられた。精神障がい者あるいは精神障がい者を家族にもつ人々への自殺予防支援については、精神科といった医療機関だけではなく教育機関、また医療と教育をつなぐ行政機関が互いに情報を共有、連携することが求められていることが示唆された。これらの結果について、論文を発表した。
また、同調査では、医療福祉領域で用いられている「自殺のサイン」概念について、自殺者の身近な他者がどのように解釈しているかについても分析した。そして、身近な他者ほど自殺者の行動を「自殺のサイン」と解釈しにくいこと、自殺予防の取り組みでは、「自殺のサインに気づくこと」を啓発するよりも、身近な相談先があることを周知するような方法の方が有効である可能性が示唆された。これらの結果について、それぞれ『第91回日本社会学会』と『第42回自殺予防学会』で発表した。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 自殺対策における予防教育への支援者のニーズ――『SOSの出し方教育』の在り方に関する一考察2018

    • 著者名/発表者名
      樋口麻里・森山花鈴
    • 雑誌名

      社会と倫理

      巻: 33 ページ: 85-101

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 自殺のサインの変遷過程――家族・支援者の解釈に注目して2018

    • 著者名/発表者名
      樋口麻里・森山花鈴
    • 学会等名
      第91回日本社会学会大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 自殺対策における『SOSの出し方教育』に関する一考察2018

    • 著者名/発表者名
      森山花鈴・樋口麻里
    • 学会等名
      第42回日本自殺予防学会総会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2018-05-01   更新日: 2024-03-26  

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