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五蘊・十二処・十八界を軸とする有部範疇論の研究―「五位七十五法」観の再考に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 18J02114
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 中国哲学・印度哲学・仏教学
研究機関国際仏教学大学院大学

研究代表者

横山 剛  国際仏教学大学院大学, 仏教学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2018-04-25 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードインド仏教 / 説一切有部 / アビダルマ / 五蘊 / 十二処 / 十八界 / 五位七十五法 / 大毘婆沙論
研究実績の概要

最終年度である本年度は、前年度までの方針を引き継いで、(1)有部内における法体系の形成についての研究、(2)有部の法体系と大乗仏教の関係についての研究、という二つの方向から研究を進めた。
(1)については、『大毘婆沙論』(大正蔵27, no. 1545)を中心に据えて、研究に取り組んだ。テキスト研究としては、『大毘婆沙論』巻七十一における十八界の解説の後半三分の二(371a1-378b22)を読解した。以上のテキスト研究で得られた成果にもとづいて思想研究に取り組み、十八界に関係する教理を中心に、『大毘婆沙論』の教理と六足論・発智論の教理の関係、ならびに『大毘婆沙論』以降の綱要書への教理の展開を分析した。
(2)については、(A)中観派が説く法体系と有部教学の関係、(B)瑜伽行派が説く法体系と有部教学の関係、という二点から研究を進めた。(A)では、前年度に研究した内容を基盤として、『中観五蘊論』における経典引用について考察し、その成果を学会において発表し、論文にまとめて発表した。また、同論の全訳を起心書房から出版した。(B)では、無想定・滅尽定・想受滅の関係に注目し、有部と瑜伽行派の間の定義の差異ついて考察を行い、その成果をバウッダコーシャ・プロジェクトの全体研究会と公開シンポジウムにおいて発表した。
以上の研究に加えて、埼玉工業大学の「科学と仏教思想」研究会において講演を行い、本研究で得られた成果の一部を発表した。
特別研究員PDの任期は本年度末までであったが、岐阜大学高等研究院特任助教への着任にともない、11月15日をもって、特別研究員の職を辞した。しかし、その後も総括の作業を中心に計画通りに研究を継続し、年度末までに予定していた内容を凡そ完了することができた。研究成果については、現時点では未発表の内容も多いが、今後、学会や論文などにおいて順次発表していくことを予定している。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (29件)

すべて 2021 2020 2019 2018

すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 2件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (15件) (うち招待講演 3件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] チベット文和訳『有為無為決択』第九章前半部―導入から纏まで―2021

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 雑誌名

      対法雑誌

      巻: 2 ページ: 111-138

    • NAID

      40022695970

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 律儀の獲得―倶舎論安慧疏・業品35偈の梵文和訳―2021

    • 著者名/発表者名
      加納和雄, Jowita KRAMER, 横山剛, 田中裕成, Sebastian NEHRDICH, 中山慧輝, 小南薫
    • 雑誌名

      対法雑誌

      巻: 2 ページ: 63-98

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Sutra Citations in the Madhyamakapancaskandhaka: Evidence for Candrakirti’s Authorship2021

    • 著者名/発表者名
      YOKOYAMA Takeshi
    • 雑誌名

      印度學佛教學研究

      巻: 69-3 ページ: 115-120

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 梵文和訳『阿毘達磨集論』(5)2020

    • 著者名/発表者名
      阿毘達磨集論研究会(那須良彦ほか、計14名、報告者は7番目)
    • 雑誌名

      インド学チベット学研究

      巻: 24 ページ: 183-218

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Liberation Classified into the Forces Associated with the Mind in the Madhyamakapancaskandhaka2020

    • 著者名/発表者名
      Yokoyama Takeshi
    • 雑誌名

      印度學佛教學研究

      巻: 68-3 ページ: 81-86

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 大乗仏教と有部教学の接点としての諸法の体系―『五蘊論』における世親の著作姿勢を例に―2020

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 雑誌名

      対法雑誌

      巻: 1 ページ: 65-87

    • NAID

      130007883097

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 梵文和訳『阿毘達磨集論』(4)2019

    • 著者名/発表者名
      阿毘達磨集論研究会(計13名、報告者は7番目)
    • 雑誌名

      インド学チベット学研究

      巻: 23 ページ: 27-74

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Distinctions between Similar Elements in the Madhyamakapancaskandhaka2019

    • 著者名/発表者名
      YOKOYAMA, Takeshi
    • 雑誌名

      印度學佛敎學研究

      巻: 67-3 ページ: 89-94

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] インド仏教最後期へと至る法体系の系譜―解説の構成に注目して―2019

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 雑誌名

      国際仏教学大学院大学研究紀要

      巻: 23

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 『中観五蘊論』にもとづく仏教用語の定義的用例と現代語訳の検討―五位七十五法対応語以外の重要語に関する研究成果の公開に向けて―2018

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 雑誌名

      Bauddhakosa Newsletter

      巻: 7 ページ: 28-39

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ダシャバラシュリーミトラ著『有為無為決択』第九章が伝える有部の法体系―その内容と典拠をめぐって―2018

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 雑誌名

      密教文化

      巻: 241

    • NAID

      40022047239

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 梵文和訳『阿毘達磨集論』(3)2018

    • 著者名/発表者名
      阿毘達磨集論研究会(計13名、報告者は7番目)
    • 雑誌名

      インド学チベット学研究

      巻: 22

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 『中観五蘊論』にみられる経典引用について2020

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 学会等名
      日本印度学仏教学会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 滅尽定と想受滅の定義をめぐって2020

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 学会等名
      バウッダコーシャ・プロジェクト, 公開シンポジウム, 「バウッダコーシャの総括と展望」
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 無想定と滅尽定の定義をめぐって2020

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 学会等名
      令和2年度第1回バウッダコーシャ・プロジェクト, 全体研究会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] アビダルマとは何か―『倶舎論』冒頭部の読解を通じて―2020

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 学会等名
      2020年度第2回「科学と仏教思想」研究会(埼玉工業大学)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 「煩悩を断つ」とはいかなることか―『倶舎論』が説く法の理論から考える―2020

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 学会等名
      2020年度第3回「科学と仏教思想」研究会(埼玉工業大学)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 『中観五蘊論』の慧の心所以外にみられる経典引用について2020

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 学会等名
      部派仏教研究会第10回会合
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 『五蘊論』における世親の著作姿勢―大乗仏教と有部教学の接点を考えるために―2019

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 学会等名
      部派仏教研究会第9回会合
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 『中観五蘊論』における心相応行法としての解脱について2019

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 学会等名
      日本印度学仏教学会第70回学術大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 大乗仏教と有部教学の接点としての諸法の体系―『五蘊論』における世親の著作姿勢を例に―2019

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 学会等名
      日本印度学仏教学会第70回学術大会パネル発表
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] アビダルマの法体系を略説する三つの小論をめぐって2019

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 学会等名
      大正大学綜合仏教研究所公開講座
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 『中観五蘊論』における解脱について2019

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 学会等名
      平成30年度第2回バウッダコーシャ・プロジェクト全体研究会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 『中観五蘊論』に説かれる諸法の相互依存について2018

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 学会等名
      中観派ワークショッ 2018
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] ダシャバラシュリーミトラ著『有為無為決択』第九章が伝える有部の法体系2018

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 学会等名
      平成30年度密教研究会学術大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 『中観五蘊論』の法体系における五位七十五法対応語以外の重要語2018

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 学会等名
      平成30年度第1回バウッダコーシャ・プロジェクト全体研究会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 『中観五蘊論』にみられる類似する諸法の区別について2018

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 学会等名
      日本印度学仏教学会第69回学術大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] 全訳 チャンドラキールティ 中観五蘊論2021

    • 著者名/発表者名
      横山剛
    • 総ページ数
      292
    • 出版者
      起心書房
    • ISBN
      9784907022198
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [図書] 『中観五蘊論』の法体系:七十五法対応語を除く主要術語の分析2019

    • 著者名/発表者名
      宮崎泉ほか(計6名、報告者は2番目)
    • 総ページ数
      296
    • 出版者
      山喜房佛書林
    • ISBN
      9784796302920
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2018-05-01   更新日: 2024-03-26  

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