研究課題/領域番号 |
18J02137
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
仲谷 学 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | DNA / 白金錯体 / サレン型錯体 / アベーシックサイト / 発光特性 / 核酸塩基 / ホスト-ゲスト |
研究実績の概要 |
核酸塩基対を持たない脱塩基部位(アベーシックサイト)をDNA二重鎖内に導入し、その空間をホストとして発光性Pt(II)錯体の包接を検討した。両端にカチオン部位を導入した水溶性サレン型Pt(II)錯体、[Pt(pip-salophen)](錯体1)およびその誘導体(錯体2)を合成し、脱塩基含有DNA二重鎖の存在下で発光スペクトル測定、CDスペクトル測定を行った。 錯体1の発光スペクトル測定では、脱塩基部位を有するDNA二重鎖存在下において、発光強度に有意な上昇が見られた。脱塩基部位のないDNAを用いた対照実験との比較から、Pt(II)錯体が脱塩基部位に包接され、溶存酸素による消光が妨げられたことが示唆された。また、CDスペクトル測定においても、脱塩基部位を有するDNA二重鎖存在下において白金錯体に由来する有意なCDピークが現れた。天然DNA二重鎖を用いた対照実験では、大きな変化は見られなかったことから、錯体分子の脱塩基部位への包接により誘起CDが生じたと考えられる。しかし、小さな有機CDピークが現れたが、これはDNA二重鎖の溝に非特異的に結合した分子によるものと考えられる。また、錯体2を用いた場合も同様の結果が得られたが、非特異的な結合の観測は減少した。質量分析や発光測定、CDスペクトル測定に加えて、対照実験の結果からもアベーシックサイトの数に応じた錯体分子の取り込みを強く示唆する結果が得られた。 機能性金属錯体の水溶液中での利用と新奇機能発現・制御に向けて、本研究の戦略は汎用性が高く、綿密な物性制御への展望が期待できる。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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