研究課題/領域番号 |
18J10814
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
石橋 美咲 神戸大学, 農学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2019年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2018年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 口腔アレルギー症状 / PR-10 / パラログ / 低温 / プロモーター / ジベレリン / 植物ホルモン / 季節変動 |
研究実績の概要 |
イチゴFra a 1について、前年度の結果を踏まえ、特に低温応答と植物ホルモンのジベレリンに着目し、発現解析を実施した。 イチゴを様々な低温環境で栽培・貯蔵し、Fra a 1.01遺伝子とタンパク質の発現量を比較した。カルス、実生苗、収穫後の成熟果実を用いて、数時間から数日間0-4℃の低温処理を行ったところ、遺伝子・タンパク質ともに顕著な変動はみとめられなかった。一方、自然日長の温室で栽培した株全体を、4-10℃の環境に移し28日間低温処理を行ったところ、クラウン・根においてFra a 1.01遺伝子の発現量が日数の経過とともに顕著に増加した。Fra a 1.01タンパク質の蓄積量は28日目のクラウンで増加し、果実においてもわずかに増加した。以上より、Fra a 1.01遺伝子の転写が長期間の低温によってクラウン・根で誘導され、植物体全身における低温応答として、果実にFra a 1.01タンパク質が蓄積する生理的機構が示唆された。 また、Fra a 1プロモーター::GUS のコンストラクトをシロイヌナズナに導入し、形質転換体を得てジベレリン(GA3)の応答試験を行った。特に、Fra a 1.02プロモーター::GUS を導入した個体において、GA3に対してGUSの活性がみとめられた。イチゴについては、ジベレリン生合成阻害剤のパクロブトラゾール・クロルメコートを未成熟果実に塗布し、クロルメコートを白色期に処理した場合に溶媒のみの対照区と比べてFra a 1.02タンパク質の蓄積量が減少することが示された。 以上より、Fra a 1タンパク質の蓄積を制御するには、器官や適切な発達段階で環境に応じたパラログごとの制御が必要であることが示唆された。特に、Fra a 1.01タンパク質の低温による誘導を避けるには、積算温度等の長期間にわたる温度条件を指標にできる可能性があると考察した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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