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世紀転換期アメリカの幽霊小説における精神性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18J11381
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 英米・英語圏文学
研究機関北海道大学

研究代表者

宮澤 優樹  北海道大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2018-04-25 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2018年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード英米文学 / ヘンリー・ジェイムズ / イーディス・ウォートン / 宗教 / スピリチュアリティ / 探究心
研究実績の概要

19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した学者らの一部は、死後の生や魂の存在といった問題を実証的に解明しようと試みた。この運動と、知的階級を出自とする同時代の作家による幽霊を題材とする小説との関わりを明らかにするため、文献調査を行なった。主な調査対象となった作家は、ヘンリー・ジェイムズとイーディス・ウォートンの2名である。両者は、同時代の思想や研究の動向に十分なアクセスを持っており、幽霊小説の執筆にあたりそれらを活用したと見られる。このことは、作家らが雑誌等に発表したエッセイや、個人的な書簡、日記に残した文章を検討することによって立証された。ウォートンの作品では、そうした学者やスピリチュアリストへの直接的言及や関連する題材の活用が見られた。これは、ウォートンが一般的に示す科学や宗教に対する態度とは異なるものであり、作家の新たな側面を示す発見であると思われる。ジェイムズの場合は、学者らの運動を題材にした幽霊物語を執筆することに加え、同問題をメタフィジカルな問題への探求という形に捉え直し、より幅広い意識のもとで執筆していることを明らかにした。また、そうした探究心がThe Turn of the Screw(『ねじの回転』)をはじめとする作品の構造に影響していることを明らかにした。
ウォートンに関連する上記の研究成果を、米国Penn State University Pressが発行する学術誌Edith Wharton Reviewにおいて発表した。また、ウォートンとジェイムズに関する研究成果を博士論文としてまとめ、北海道大学へ提出した。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] “Because He's Not Here”: Edith Wharton's Study in the Afterlife, Ghosts, and the Art of Belief2018

    • 著者名/発表者名
      Yuki Miyazawa
    • 雑誌名

      Edith Wharton Review

      巻: 34 号: 1 ページ: 47-61

    • DOI

      10.5325/editwharrevi.34.1.0047

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2018-05-01   更新日: 2024-03-26  

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