研究課題/領域番号 |
18J11712
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
植本 俊明 東北大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2018年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 再生 / サイズ制御 / ゼブラフィッシュ / ヒレ / IGF-1 / 全身性シグナル |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、魚類の尾ヒレ再生をモデルにして、再生器官のサイズ制御機構を解明することである。これまでの尾ヒレ再生過程の観察において、尾ヒレ再生中に個体の体サイズが変化しない場合には、切除前と同じ長さの鰭条が再生するのに対し、体サイズが増加した場合には、鰭体サイズの増加量を反映した長さを再生することが明らかになっていた。そこで、本年度は鰭条が(1)切除前の長さと(2)体サイズ変化を反映した長さを再生する機構の解明に取り組んだ。 (1)再生する鰭条の長さを決めるパラメータである再生期間、成長速度の位置依存性の解析を行い、鰭条は位置記憶に基づいて失った長さを認識することで、切除前の長さを再生することが示唆された。さらに、薬剤処理を用いた鰭条の切除部位付近の太さと再生する長さの関係の解析から、切除部位付近の組織状態が位置記憶として鰭条の再生する長さの決定に寄与している可能性が示された。これらの結果をまとめ、論文を国際紙へ投稿し、受理された。 (2)尾ヒレ再生中に体サイズの増加が起きた場合には、尾ヒレの成長速度の増加が同時に見られたことから体サイズの変化と尾ヒレの成長促進を担う全身性シグナルの解明を目指した。昨年度までに、個体の成長を全身性に制御するホルモンである成長ホルモン (GH) とその下流にあるインスリン様成長因子1 (IGF1) の関連遺伝子群の発現量と体サイズ変化との相関関係が示されていた。本年度は尾ヒレ再生中の個体へのGHおよびIGF1の投与を行い、GHおよびIGF1が体サイズの変化と尾ヒレの成長促進を担っている可能性を示した。そして、これまでの結果をまとめ、全身性のGHシグナルやIGF1シグナルがIGF1受容体下流シグナル量を変化させることにより、体サイズ変化が鰭条の再生する長さに反映されている可能性を考え、これについて国内学会にて報告を行った。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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