研究課題/領域番号 |
18J12471
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福田 麻莉 東京大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2018年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 教科書 / 数学 / 学習方略 / 授業実践 / 外的リソース / 自己調整学習 |
研究実績の概要 |
目的 これまでの研究から,生徒がつまずいた際に適切に教科書を使用できるようにするには,教科書にポイントを書き込み,公式の成り立ちなど,教科書の内容について説明を求めることが有効だと明らかとなった。ただし,短期的な介入では,生徒の学習行動の変容を維持する上では不十分であることも示唆された。そこで,実際の授業において1年間介入を導入し,継続的な介入が生徒の教科書活用・学業成績に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。 方法 公立高校2年生3クラスを対象に,数学科教師1名が授業を行なった。授業では,まず教師が数学的概念や例題を解説した。その際,教科書に書かれていない重要なポイントを教科書にメモするよう明示的に伝えた。解説後,生徒同士で「なぜこの公式が成り立つか」といった点について説明させた。定期テスト成績,説明問題の解答,質問紙(教科書の使用量・使用法; 福田,2017),教科書コピー,実践に対する感想,授業ビデオをデータとして収集した。 結果 (1)つまずき場面での教科書の使用量・使用法:クラスと測定時期を独立変数,教科書の使用量得点,使用法得点をそれぞれ従属変数とする2要因分散分析を行った。その結果,教科書の使用量得点・自律的使用得点については,交互作用が有意であり,事前に比べ,介入中・事後の得点が高いことが明らかとなった。一方,依存的使用量も交互作用が有意であり,事前に比べ介入中が有意に高かったが,事後で有意な差は見られなかった。表面的使用は主効果・交互作用いずれも有意ではなかった。(2)教科書の使用差得点と成績によるクラスタリング:教科書使用量・使用法得点の事前・事後の差,1学期中間テストと3学期学年末テストの得点差(z得点),1学期中間テスト得点を用いて,クラスター分析を行った。その結果,教科書の使用が促進されたクラスターは,実践を重ねるに従いテスト成績に向上が見られた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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