研究課題/領域番号 |
18J12599
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
新海 晃 東京学芸大学, 連合学校教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2019年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2018年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 聴覚障害児 / 文章産出過程 / 作文 / 説明文 / 論証文 / 評価 / 言語要素 / プロセス |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、文章産出過程モデルに基づき、文章産出に係る外的要因(例:作文の種類)と個人要因(書き手の知識・能力)の2つの観点から、聴覚障害児の文章力の発達的特徴及び文章産出上の困難を明らかにし、文章力向上のための教育的指導・支援方法について考察することである。今年度は、外的要因に関する2つの検討と個人要因に関する2つの検討を行った。 (1)聾学校中学部及び高等部の聴覚障害児が書いた説明文219編について、記述内容と作文評価の観点から分析した。その結果、記述内容の全体的な産出量は学年の上昇に伴い増加していた。一方、記述内容の全体的な産出量と作文評価との関連性は明らかでなかった。 (2)聾学校中学部及び高等部の聴覚障害児が書いた論証文112編について、記述内容と作文評価の観点から分析した。その結果、作文評価に強く影響する記述内容が明らかとなった。また、類似した記述内容でも中学部では評価に負の影響を与えており、発達的な変化が示された。 (3)聾学校中学部及び高等部の聴覚障害児36名を対象に、文章産出過程に係る認知能力及び言語能力の様相について検討した。情報の選択・並べ替え課題と読書力検査を実施した結果、中学部段階から重要な情報を選択し、年齢相応の作文スキーマを用いることが示唆された。一方、選択・並び替えの課題と読書力検査の成績とに明確な関係性はみられなかった。 (4)(3)と同様の生徒を対象に、文章産出中の筆記行動を観察しその特徴について検討した。最初と最後の文のみ呈示した説明作文課題を実施した結果、いずれの学部でも筆記中の停留の時間が長く、回数も多かった。また文の途中の停留のうち、約25%は文節でない箇所(例:つなが/れている)で生じていた。 以上の研究成果について、一部は学会発表及び学術雑誌への投稿を行った。またその他の知見については、関連する学術雑誌への投稿に向けて準備中である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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