研究課題/領域番号 |
18J13188
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
昆虫科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
峰 翔太郎 東京大学, 新領域創成科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2019年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2018年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 性決定 / 膜翅目 / doublesex / 性分化 |
研究実績の概要 |
カブラハバチのdsx(Ardsx)は他の昆虫のdsx同様、雌雄で異なるアイソフォームを生じることがわかった。Ardsxの性分化における機能を調べるため、Ardsxの発現をRNAiによりノックダウンしたところ、雄の内部生殖器は卵巣へ分化することがわかった。以上の結果から、Ardsxはカブラハバチの雄分化に必要であることが判明した。一方、同様のRNAiを雌に施したが、性分化に異常はみられなかった。以上の結果は、Ardsxが雌分化において機能をもたないこと、またカブラハバチの雌分化がデフォルトで起こることを強く示唆している。 またArdsxのノックダウンにより卵巣を形成した雄の卵は、その雄が半数体であれば胚発生能を持たないが、2倍体雄であれば完全な胚発生能を持つことが明らかとなった。以上の結果から、卵の胚発生能には倍数性が重要であることが判明した。 近親交配を繰り返し雌雄におけるゲノム配列の均一化を誘導した系統においても、雌において常にヘテロ接合となり、雄において常にホモ接合となるゲノム領域の同定に成功した。カブラハバチを含む多くの膜翅目の性決定遺伝子は、雌ではヘテロ接合、オスではホモ接合あるいはヘミ接合を形成する遺伝子であるため、今回同定したゲノム領域の中にカブラハバチにおける性決定遺伝子が存在している可能性が高いと考えられる。今後この領域内に存在する遺伝子の機能解析を行い性決定遺伝子の同定を行う。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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