研究課題/領域番号 |
18J13493
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
藤原 祥子 愛媛大学, 連合農学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2019年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2018年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 病原因子エフェクター / チオレドキシン / GGCT活性 / グルタチオン |
研究実績の概要 |
植物病原細菌Ralstonia solanacearumの有するエフェクターであるRipAYは、宿主チオレドキシン(Trx)によってグルタチオン(GSH)を分解するγ-グルタミルシクロトランスフェラーゼ(GGCT)活性を獲得するが、その詳細な活性化機構は明らかになっていない。 本年度は、RipAYの機能的なホモログであると考えられるAcidovorax citrulli由来のエフェクターAave_4606を用いることで、RipAYを含めたTrx依存性GGCTの活性化機構について解析を試みた。スイカ果実汚斑細菌病の原因菌であるA. citrulliが有するChaCタンパク質Aave_4606は、in vitroでRipAYと同様にチオレドキシンによってGGCT活性を獲得することが明らかになった。さらに、RipAYとAave_4606のチオレドキシン認識感度が異なっていたことから、病原菌の宿主域の決定にエフェクターの活性が関与している可能性が示唆された。 また、酵母内在性のChaCタンパク質であるGcg1 (ScGcg1)は、チオレドキシン非存在下でGGCT活性を示す。興味深いことに、酵母チオレドキシン(ScTrx1)の添加によってScGcg1の活性が促進されることが明らかになった。このことから、ScGcg1のような生物に普遍的に存在するChaCタンパク質は、細胞内のレドックス環境のセンサーとして働き、GSHと並行的に働くTrx量の上昇を認識することでGGCT活性を上昇させ、自身のレドックス恒常性を制御している可能性が予想された。RipAYやAave_4606はChaCタンパク質のチオレドキシン認識機構を保持したまま、宿主Trx特異的に認識することでエフェクターとして機能するよう進化したのではないかと推測された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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