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FoxA1によるクロマチンにおける標的DNA認識機構と高次構造への影響

研究課題

研究課題/領域番号 18J13668
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 遺伝・染色体動態
研究機関早稲田大学

研究代表者

田中 大貴  早稲田大学, 理工学術院, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2018-04-25 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2018年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードクロマチン / ヌクレオソーム / パイオニア転写因子 / ヒストン
研究実績の概要

転写因子は、ゲノム上の標的塩基配列に結合して標的遺伝子の転写を調節する。多くの転写因子は、ヌクレオソーム構造を形成したゲノムDNAには結合できないことが知られている。一方で、パイオニア転写因子は通常の転写因子では結合できないヌクレオソーム上の標的塩基配列に結合し、クロマチン高次構造を局所的に変化させることが示唆されている。そこで本研究では、代表的なパイオニア転写因子であるFoxA1、およびFoxA1と協調的に働くパイオニア転写因子GATA3に着目し、パイオニア転写因子による標的ヌクレオソーム認識機構と、それらの結合によるクロマチン構造変換機構の解明を目指した。
本年度は、昨年度に確立した、架橋剤を用いたショ糖密度勾配遠心法(GraFix法)によってGATA3-標的ヌクレオソームを調製し、クライオ電子顕微鏡による単粒子解析を行った。その結果、GATA3-標的ヌクレオソーム複合体の立体構造を決定することに成功した。
また、昨年度に引き続き、パイオニア転写因子と標的ヌクレオソーム複合体の立体構造を決定するために必須である安定なサンプル調製のための、ヌクレオソームの安定性を高めるようなヒストンバリアントやアイソフォームのスクリーニングを行った。その結果、ヒストンH2Aバリアントの一つであるH2A.Jを含んだヌクレオソームは、高い熱安定性を示すことを明らかにした。さらにX線結晶構造解析および変異体解析の結果、H2A.Jの40番目のアラニンが、H2A.Jヌクレオソームの構造安定性の責任残基であることを明らかにした。これらの成果をJournal of Biochemistry誌に論文発表した。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Biochemical and structural analyses of the nucleosome containing human histone H2A.J2019

    • 著者名/発表者名
      Tanaka Hiroki、Sato Shoko、Koyama Masako、Kujirai Tomoya、Kurumizaka Hitoshi
    • 雑誌名

      The Journal of Biochemistry

      巻: 167 号: 4 ページ: 419-427

    • DOI

      10.1093/jb/mvz109

    • NAID

      40022211009

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] パイオニア転写因子GATA3によるヌクレオソーム認識機構の解析2019

    • 著者名/発表者名
      田中大貴、滝沢由政、高久誉大、加藤大貴、熊川雄祐、Paul A. Wade、胡桃坂仁志
    • 学会等名
      第42回 日本分子生物学会年会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] パイオニア転写因子GATA3によるヌクレオソーム中の標的塩基配列認識機構の解析2019

    • 著者名/発表者名
      田中大貴, 熊川雄祐, 滝沢由政, 小山昌子, 高久誉大, Paul A. Wade, 胡桃坂仁志
    • 学会等名
      第36回染色体ワークショップ・第17回核ダイナミクス研究会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] パイオニア転写因子の標的となるALB1ヌクレオソームの解析2018

    • 著者名/発表者名
      田中大貴, 滝沢由政, 町田晋一, 小山昌子, 前原一満, 大川恭行, Paul A. Wade, Matthias Wolf, 胡桃坂仁志
    • 学会等名
      第91回日本生化学会大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] The binding of GATA3 to the target nucleosome and its effects on the nucleosome stability2018

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Tanaka, Yusuke Kumagawa, Masako Koyama, Motoki Takaku, Paul A. Wade, Hitoshi Kurumizaka
    • 学会等名
      the 11th 3R+3C Symposium
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] パイオニア転写因子GATA3の結合がヌクレオソームへ与える影響2018

    • 著者名/発表者名
      田中大貴, 熊川雄祐, 小山昌子, 高久誉大, Paul A. Wade, 胡桃坂仁志
    • 学会等名
      第41回日本分子生物学会年会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2018-05-01   更新日: 2024-03-26  

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