• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ミトコンドリア脆弱性に関わるペルオキシソームの新規機能

研究課題

研究課題/領域番号 18J14098
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 医化学一般
研究機関東京大学

研究代表者

田中 秀明  東京大学, 薬学系研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2018-04-25 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2018年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードペルオキシソーム / ミトコンドリア / オルガネラ / アポトーシス
研究実績の概要

ペルオキシソームはほぼ全ての細胞が持つ一重膜に包まれたオルガネラであり、過酸化水素の代謝や脂肪酸の酸化など主に細胞内の代謝経路の調節機能を持つことが知られている。ペルオキシソームの形成異常はZellweger症候群(ZS)をはじめとする多様で重篤な疾患を引き起こす。ZS患者は多臓器の機能不全を患い、出生1年以内に死亡してしまう。このことから、ペルオキシソームの生体における重要性は明らかであるが、その機能には未だに謎が多い。そこで本研究では、ペルオキシソームの未知の機能を探索することを目的とした。
私の昨年までの結果により、「ペルオキシソームがミトコンドリアの断片化及びCytochrome C漏出を抑制して、その結果カスパーゼの活性化と細胞死への感受性を制御している」ことが示唆された。また、「ペルオキシソームがミトコンドリアの形態を制御し、その下流でアポトーシス経路を制御している」ということも見出した。そこで本年度は、ペルオキシソームによるミトコンドリア形態制御のメカニズムとして両オルガネラの接触が関与する可能性を検証した。その結果、ペルオキシソームとミトコンドリアの物理的相互作用が重要である可能性が示唆された。
さらにペルオキシソームによる形態制御のメカニズムに迫るため、ペルオキシソームとミトコンドリアの間をつなぐ内在の係留分子の探索を行った。複数の実験結果から、いくつかの分子がペルオキシソームとミトコンドリアの接触に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
以上の結果から、ペルオキシソームがミトコンドリアの形態を接触依存的に制御している。この形態制御が破綻することでミトコンドリア依存アポトーシス経路が活性化し、細胞死刺激に対する感受性が亢進する、という可能性が示唆された。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Peroxisomes control mitochondrial dynamics and the mitochondrion-dependent pathway of apoptosis.2019

    • 著者名/発表者名
      Tanaka, H., *Okazaki, T., Aoyama, S., Yokota, M., Koike, M., Okada, Y., Fujiki, Y., and Gotoh, Y.
    • 雑誌名

      J. Cell Sci.

      巻: - 号: 11

    • DOI

      10.1242/jcs.224766

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Peroxisomes control mitochondrial dynamics and the mitochondrion-dependent pathway of apoptosis2018

    • 著者名/発表者名
      Hideaki Tanaka, Tomohiko Okazaki, Mutsumi Yokota, Masato Koike, Yasushi Okada, Yukio Fujiki, Yukiko Gotoh
    • 雑誌名

      BioRixiv

      巻: 407098 ページ: 1-56

    • DOI

      10.1101/407098

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ペルオキシソームによるミトコンドリアの動態・機能制御2019

    • 著者名/発表者名
      田中秀明、 後藤由季子、岡崎朋彦
    • 学会等名
      第92回日本生化学会大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] Peroxisomes govern mitochondrial dynamics and the mitochondrion-dependent apoptotic pathway2018

    • 著者名/発表者名
      Hideaki Tanaka, Yukiko Gotoh, Tomohiko Okazaki
    • 学会等名
      Keystone Symposia, Mitochondrial Biology
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-05-01   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi