研究課題/領域番号 |
18J14168
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 鶴見大学 (2019) 東京大学 (2018) |
研究代表者 |
伊藤 海 鶴見大学, 歯学部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2018年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 咀嚼筋 / 生理学的筋断面積 / 咬合力 / 食肉類 / 顎関節 / 筋束長 |
研究実績の概要 |
食肉類において形態学的要因が推定咬合力に及ぼす影響の特定 本年度の申請者は三次元形態学的手法を用いて,食肉類の頭蓋骨から推定咬合力の算出を中心に研究をおこなった.まず予備実験としてアメリカミンクとフェレットを用いて推定咬合力の確度の確認をおこなった.アメリカミンクとフェレットは,体サイズが同等で,系統的にも近縁であるためアメリカミンクの推定咬合力とフェレットの実際の咬合力を比較することで,推定咬合力を調べてみたところ,アメリカミンクの推定咬合力は実際のフェレットの咬合力の計測範囲内に収まるものであった. そこでこの推定方法を用いて咬合側における犬歯と臼歯の咬合力を食肉類32種で比較してみたところ,ネコ科に属する種,およびマレーグマ,アライグマは,犬歯,臼歯における咬合力が強く,レッサーパンダは臼歯のみの咬合力が強いということが示唆された.また,咬合力を発揮するためには,大きく分けて3つの形態学的な要素が重要であるとされている. 1.顎関節から歯牙までのロードアーム,2.顎関節から各筋の作用線までの距離であるレバーアーム,3.筋肉の発揮する力,である.強い咬合力を示した種では,2と3の要素の影響が大きいことから,食肉類は,2と3を大きくすることで強い咬合力を発揮していると考えられる.しかしネコ科に属する種の強い咬合力は,3の要素のみに起因していた.また,レッサーパンダでは2の要素のみから強い咬合力を発揮していた.本研究で確立した手法は,化石標本を含む骨格標本による咬合力推定手技として普遍的に適用できる可能性をもつと考えられる.
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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