研究課題/領域番号 |
18J14936
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
善積 実希 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2018年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ケニア共和国 / 障害 / 子ども / 自発的な介助の実践 / 相互関係 / アフリカ地域研究 / サンブル県 / 障害者支援施設 / ケア / 自発的な介助 |
研究実績の概要 |
2019年度では、これまでの調査で対象としてきたサンブル県(Samburu County)にある障害をもつ子どもたちを支援する障害者支援施設で収集したデータ分析を中心的におこなった。本施設では、ケアワーカーだけではなく施設で生活する子どもらも介助に参加している様子がみられた(2018年度研究結果)。基本的にはケアワーカーが子どもの介助をおこなっているが、食事介助と排泄介助においては、彼らだけではなく自立度が高い子どもがより重度の障害を持つ子どもの介助を行っていた。この事象をケニア国内における他地域での障害者支援施設でのケアの状況と比較して評価すべきであると考えるに至り、2019年度にはカジアド県(Kajiado County)にある障害者支援施設で、施設から支援を受ける子ども、彼らの家族、施設でのケアの実践状況について聞き取り調査を実施した。 結果、サンブル県の事例と比較し、ここでは経済的な資源がより潤沢に確保され、ケアワーカーの人数にゆとりがあるように見受けられた。子どもに担当スタッフが割り当てられており、子どもの家族1人(多くは母親)も施設で子どもと生活しながらケアの方法について学ぶことができるようプログラムが設けられていた。サンブル県でみられた障害者が他の障害者をケアするという事例は、ケアワーカーの人員不足により起こったと推測できるが、いっぽうで、そうしたより厳しい環境への対応として、自立度が比較的高い子どもがより重度の障害をもつ子どもを支援するという障害者間の相互関係の状況に応じた展開がみえてきた。これは、障害をもつ子どもによる自発的な介助の実践が存在し、障害の程度が一様でない子どもたちが共に生活することで形成されたケアの実践であるという点で、本研究で明らかになった重要な事実であると考えられる。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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