研究課題/領域番号 |
18J14961
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
自然共生システム
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
菅 孔太朗 鹿児島大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2018年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 熱帯 / 亜熱帯 / 汽水域 / 朽木 / ゴカイ科 / 分類 / 生活史 / 食物連鎖 |
研究実績の概要 |
本研究では「汽水域の朽木内」という特異な場所に生息するゴカイ科多毛類について、その分類学的実体と生活史を明らかにすることを目的とした。当該年度は、南西諸島の汽水域の朽木内から採集されたゴカイ科Namalycastis属の種の分類学的検討を行った。1933年にインドネシアから記載された近似種のタイプ標本をドイツの博物館から取り寄せ比較検討した結果、日本産種はそれとは異なる種(未記載種もしくは日本未記録種)であることが分かった。しかし日本産種は形態的特徴に乏しいため、種の記載にあたっては、分子系統解析を含む更なる検討が必要である。 亜熱帯性のNamalycastis属との比較対照となる温帯性のHediste属の1種(ヤマトカワゴカイ)の生活史に関するこれまでの研究を取りまとめ、査読付き英文論文1編を出版した。 2020年1月にマレーシアトレンガヌ大学に3週間滞在し、マレーシア産の朽木利用性種(Namalycastis属とNamanereis属)の標本を多数検討することができた。その結果、マレーシア産種は日本産種とは別種であり、インドネシア産種と近縁であることが分かった。この成果をまとめた論文を現地の研究者と共同で準備中である。 本研究によって、亜熱帯域である南西諸島にはゴカイ科の朽木利用性種が広く分布していることが明らかになった。さらに、熱帯域であるマレーシアでは別種の存在が明らかになったことから、世界からは更に多くの朽木利用性種が見つかる可能性がある。本研究の知見は、熱帯・亜熱帯の汽水域生態系の理解と保全にむけた重要な基礎情報になると思われる。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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