研究課題
特別研究員奨励費
新型コロナウイルス蔓延下であったため野外調査などが制限される中、本研究課題を通して得られた研究成果を公表する作業に集中して取り組むことが出来た。アメバチ亜科寄生蜂の対捕食者機構に関する研究は、野外調査などがほとんど実施できなかったことなどにより、大きな進展を得ることは出来なかった。その一方で実施可能な範囲で形態観察や他分類群における対捕食者機構に関する知見の収集に取り組み、昨年度までの実験で棄却された鏡紋が耳の可能性があるという仮説とは異なる対捕食者機構に関する可能性を見出すことが出来たため、採用期間後にも繋がる進展を得られた。継続的に進めてきたホシアメバチ属の分子系統学および進化学的解析に関しては、不足していたデータを補完するための遺伝子実験を実施した。その結果、昨年度までに得られていた分子系統樹を遥かに上回る精度と頑強さの樹形を作成することに成功し、それを用いて生物地理や形態進化などの解析を再度行った。その研究成果を国際学術専門誌に公表することを目標に、現在は論文の執筆を進めている。昨年度末に投稿を行った日本産ホシアメバチ属を形態形質およびDNAバーコーディングの情報を統合的に用いて種分類体系を系統分類学的に整理した研究成果が144ページに及ぶ学術論文として動物学に関する国際専門誌である『ZooKeys』誌上に公表されたほか、本年度はモノグラフ相当の研究成果論文を複数発表出来た。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (18件) (うち国際共著 6件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (2件)
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